いっその事くっつけるという発想

傾けても倒れないグラスが日本上陸。重力に逆らう秘密は底に

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Image:Stars Japan Trading

楽しい食事の際に、ちょっと手を引っ掛けてグラスを倒してしまい、場がしらけるというのはよくあることだ。そんな日常の困りごとを起こさないようにする、“倒れないグラス”「Silwy」が日本に上陸した。

Silwyを製造するのは、ドイツのmaglassX社。その仕組みはシンプルで、グラス本体とコースターとなる専用パッドにそれぞれ磁石が埋め込まれており、その磁力によりグラスを固定するというものだ。ワイングラスを倒れにくくするための重りや、グラスの形状を工夫して “起き上がりこぼし” のようにした商品はこれまでにも存在したが、それらとは異なったアプローチで倒れないグラスを実現している。

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面白いのはパッドを固定さえしてしまえば、色々な場面で活用できることだ。Silwyのプロモーションムービーを見てみると、パッドを逆向きに設置してワイングラスホルダーのようにぶら下げておいたり、クルマのダッシュボードにパッドを固定して揺れる車内でもグラスが倒れないといった使いこなしが紹介されている。もちろん中身がいっぱいであれば揺れたときに溢れるだろうから、それは気をつけないといけない。

デスク作業でパソコンを触っているときに、グラスを手に取ろうとして目測を誤り倒してしまうのを防げるのもありがたい。グラスはワイン、ビール、フリーの3形状がラインナップされているので、日用品としても使いやすいはずだ。

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なお磁力が強力なだけに、グラスを持ち上げたり、パッドに置くときには気をつけた方が良さそうだ。力を入れなくてもスッと取れる仕様と説明されているが、動画のなかでも置こうとしたグラスがパッドに引き寄せられているのがわかるので、気を抜くとグラスの上げ下ろしのタイミングでこぼしてしまうことがあるかもしれない。コツとしては「少し傾けてスッと上に持ち上げる」ことで、数回の練習ですぐ慣れるそうだ。

この突飛な仕組みに特化した商品と思われそうだが、グラスの品質そのものにもこだわられている。普段遣いできるグラスとして、ツヴィーゼル・クリスタルグラス社に協力を仰ぎ、次世代クリスタルと呼ばれる「Tritan crystal」を採用した。美しく耐久性が高いという特徴を備えた素材であり、その硬度はジルコニウムとスチールの間に位置づけられ、世界の高級レストランや大使館・ホテル・豪華客船などでも使用例がある。

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またパッドも、付箋でおなじみの3M社との共同開発されたもの。平面であれば金属や木材を問わず、ほとんどの素材にくっつけられるとのことで、水洗いにより粘着力が復活するため何度でも使えるという特徴がある。デザインはクラシックレザー風で使用シーンを選ばない。

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日本国内においてSilwyは、Stars Japan Tradingが正規代理店として、クラウドファンディングサイトMakuakeにて本日5月22日よりプロジェクトを開始。通常1セット19,800円のところ、30%オフになる超早割プランなどを用意する。プロジェクトの終了日は6月29日までで、All in型のため支払いの完了時点で応募購入が成立する。

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