ゲームとの最初のコラボはゲームギアだった

コカ・コーラ初“ゲーマー向けフレーバー”米国で発売。「突拍子もない味わい」との感想

Image: The Coca-Cola Company

The Coca-Cola Company(ザ コカ・コーラ カンパニー)は5月から米国にて、コカ・コーラ初のゲーマー向けフレーバー「Coca-Cola Zero Sugar Byte」を発売する

テックメディアArs Technicaは「ピクセル味」(公式声明から)を試飲してみた感想や、これまでのコカ・コーラとゲームとの関係を振り返っている。

本製品は、今年初めに期間限定で発売されたフレーバー「スターライト」に続くものだ。宇宙を感じて味わうことができると謳ったスターライトは、シナモンとクリームソーダのシロップを混ぜ合わせた独特のテイストが話題を呼んでいた。

そしてゲーマー向けフレーバーの「Byte」は、4月に人気バトルロイヤルゲーム『フォートナイト上で先行バーチャル展開が行われていた。ゲーム会社のチームPWRと共同で専用の島を作り(Epic Gamesとのコラボではない)、コカ・コーラ一色の仮想空間で4つのミニゲームを通じて宣伝されていた。

コカ・コーラは「謙虚で象徴的なピクセルにインスパイアされた」と謳っているが、ピクセルとはゲーム画面を構成するドットであり、人間の誰も食べたことはない(ゲームキャラは別として)。どんな味か気になった米Ars Technicaのライターは同社に問い合わせ、実際に飲んでみたという。

それは果物(ラズベリー)風味を前面に押し出した突拍子もない味わいとのことで、口にしたときの第一印象(Ars Technicaに掲載された写真を見るとよくわかる)も、実に味わい深いものがある。ただし数日後に炭酸を抜いた状態で飲むと、よりラズベリーの風味が感じられて美味しくなったという。

しかし、Byteの味付けはコーラの根幹ともいえるナツメグの香りを大きく打ち消しており、「コーラの核となる部分がほとんど存在しない」と述べている。しかし(米国ゲーマーが好む)トルティーヤチップスのようなスナックとはよく合っているそうだ。

さらにArs Technicaは、Byteがコカ・コーラとゲームとの「2回目の」タイアップであると歴史を掘り起こしている。その1回目は、1994年に日本限定で発売された『颯爽少年英雄伝 コカ・コーラキッド』と指摘しているのだ。本作は日本限定で、セガの携帯ゲーム機・ゲームギア用として発売されたゲームである。

コカ・コーラ本社はゲームとの関わりには慎重だったが、その日本支社は出先でなら問題ないと思ったのか(Ars Technicaがそう書いている)、コーラ缶のように赤い日本限定モデルのゲームギアも発売された。ゲーム内容は主人公とコーラの間に立ちはだかる人々をやっつけるアクションであり、セガ公式サイトでも紹介されている

再びコカ・コーラがゲームと接近したのは、歴史的な快挙とも言えそうだ。Byteを日本でも発売するとともに(公式声明では言及なし)、セガにも「ゲームギアミクロ」のByteバージョン発売を望む声が高まるのかもしれない。

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