X-37Bにそっくりだと言われています
中国の謎の宇宙機、9ヵ月ぶり地球に帰還。軌道上で何をしていたかは不明
中国の国営メディア新華社通信は、中国が開発した使途不明の宇宙機が、276日ぶりに中国北西部にある九泉衛星発射センターに着陸したと報じた。
報道によれば、このミッションは中国の再利用可能な宇宙船の技術開発の研究において、重要なブレークスルーをもたらしたとされる。宇宙の平和利用のために、便利で手頃な移動手段を提供することにつながるだろうとのことだ。
ただ、このミッションが、単に宇宙と地上を往復するための技術を開発していたわけではない。2022年8月4日に打ち上げられたこの機体は、10月31日に軌道上に何かを放出したことが確認されている。専門家の中には、それが宇宙機のサービスモジュールで、なんらかのメンテナンスを行ったのでは、との見方を示している。ほかにも、中国の宇宙船を外部から観測するための小型衛星だという意見もあった。
欧米の専門家は、中国の謎の宇宙機は、米軍が極秘ミッションとして定期的に軌道上へ送り込んでいるX-37Bに似通ったものだと考えているという。米軍はこれまで、X-37Bを軌道に6回送り込んだが、いずれもミッション内容は公開されていない。この機体は、過去最長のミッションでは、909日間を軌道上で過ごした。