サムスンが最初のパートナー

Googleとサムスンが提携。Androidのバックグラウンドアプリ問題に対応

Image:Framesira/Shutterstock.com

Googleは5月5日(現地時間)、「Androidハードウェアメーカーとのより深いパートナーシップ」を発表。その最初のパートナーはサムスンだと説明した。

世界中で数十億台のデバイスが稼働しているAndroidだが、折りたたみ端末など新しいプラットフォームが登場しているほか、車や時計、テレビなどさまざまな分野で利用されている。こうしたオープンなエコシステムは開発者にとって大きなチャンスである一方、アプリをさまざまなデバイスに対応させるのが難しくなってもきている。

特にコミュニティから寄せられている課題の1つが、フォアグラウンドサービスとバックグラウンド動作の制限に関するものとのことだ。一部のAndroidスマートフォンでは、バッテリーの消費を抑えるため、バックグラウンドに回ったアプリを強制終了させることがある。これにより、アプリが意図した機能を実行できなくなるなどの問題が生じてしまっている。もちろん、Androidにはバックグラウンド動作に関するガイドラインがすでに存在しているが、スマートフォンメーカーによっては、動作が変わってしまっているのが実情だ。

このため、ハードウェアメーカーとパートナーシップを結び、「バックグラウンド動作用のAPIがエコシステム全体で予測可能かつ一貫してサポートされるようにする」とのことだ。

なおサムスンによると、同社独自のOne UI 6.0以降では、Android 14をターゲットとするアプリのフォアグラウンドサービスは、Androidの新しいフォアグラウンドサービスAPIポリシーに従って開発されている限り、意図した通りに動作することが保証されるとしている。

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