Call of Duty対抗?

ソニー、Firewalk Studiosを買収。新たな「AAAマルチプレイヤーゲーム」開発中

Image:Sony Interactive Entertainment

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、ProbablyMonsters傘下にあったゲーム開発スタジオFirewalk Studiosを買収したことを発表した。現在、同社はPlayStation向けに「新たなオリジナルAAAマルチプレイヤーゲーム」を開発中とのことだ。

このFirewalk Studiosは、マルチプレイヤーゲームの分野において世界的に著名なタイトルの開発と運営に長年携わってきた豊富な経験を有しているとのこと。同スタジオを率いるTony Hsu氏は、元Activisionでゼネラルマネージャー兼シニアバイスプレジデントを務めていた人物。そしてゲームデイレクターのRyan Ellis氏もBungie在籍時にDestiny』のクリエイティブ・ディレクターを務めており、他にも『Mass Effect』や『Call of Duty』シリーズに携わったメンバーも所属している。

ソニーは最近、マルチプレイヤーゲーム開発に巨額の資金を投じている。昨年には『Destiny』シリーズのBungieや、『アサシン クリード』シリーズ等のJade Raymond氏が率いるHaven Interactive Studiosを買収し、2026年3月までに10以上のライブサービスゲーム(プレイヤーコミュニティに対して長期的にコミットするサービス。広義のマルチプレイヤーゲーム)を投入する予定だと明らかにしていた

まだ新作ゲームについての詳しい情報はないが、PlayStation Studiosの責任者であるHermen Hulst氏は「革新的な方法でプレイヤー同士を繋ぐマルチプレイヤーゲームの開発を目指す彼らの野心には感銘を受けています」と発言。さらに「Firewalkがもたらす技術面およびクリエイティブ面のノウハウによって、PlayStationのライブゲームサービスオペレーションが拡大し、今後プレイヤーの皆さんにさらなる特別な体験を提供できる」との抱負を述べている。

ソニーは映画のように壮大な1人用ゲームを得意としているが、その一方ではオリジナルのマルチプレイヤータイトルを欠いていた。同社はマイクロソフトがアクティビジョン・ブリザード買収計画を進めていることに対して強硬に反対を続けているが、その焦点となっているのも強力なマルチプレイヤーゲーム『Call of Duty』シリーズのゆくえである。

しかし、近年ではBungie買収により『Destiny』シリーズを獲得し、ソニー傘下のゲリラゲームズは求人情報のなかでHorizonシリーズの「オンラインプロジェクト」を開発中だと発表している。今後はライブサービスゲームがゲームプラットフォーム競争を左右する要因の1つになると見られるだけに、ますます力が注がれることになりそうだ。

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