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Anker、残量が分かるディスプレイ付きモバイルバッテリーなど今春の新製品一挙発表

PHILE WEB編集部

PHILE WEB
「Anker Power Conference 2023 Spring」

Ankerは本日4月19日、メディア向けに新製品発表イベント「Anker Power Conference 2023 Spring」を開催した。ここではAnkerブランドの充電製品と、プレゼンテーション内容の一部をまとめて紹介したい。

モバイルバッテリーでは、USB-Cポートを2基以上搭載する10000mAh容量帯のモデルとして世界最小クラスを謳う「Anker 533 Power Bank (PowerCore 30W)」が登場。USB PD対応の最大30W出力が可能で、スマホやタブレットはもちろん、MacBook Airの充電にも対応する。

「Anker 533 Power Bank (PowerCore 30W)」

大きな特徴としてリアルタイムで充電の進捗やバッテリー残留を視認可能なディスプレイを搭載。ブラック、ホワイト、パープル、グリーン、ブルーと豊富なカラーバリエーションを揃える。価格は5,990円(以下すべて税込)、6月下旬の発売を予定する。

ディスプレイを搭載。バッテリー残量を確認することができる(画像はモック)

「Anker 335 Power Bank(Built-In USB-C Cable, 22.5W)」は、モデル名が示す通り、USB-Cケーブルを内蔵させたモバイルバッテリー。内蔵ケーブルはデバイスへの充電(出力)はもちろんのこと、バッテリー本体の充電(入力)もサポート。内蔵のUSB-Cケーブルのほか、出力用のUSB-Aポート、充電用のUSB-Cポートを1基ずつ搭載する。容量は20000mAh、カラーバリエーションはブラック、ホワイト、パープル、グリーン、ピンクの5種。価格は7,490円、夏頃の発売を予定する。

「Anker 335 Power Bank(Built-In USB-C Cable, 22.5W)」

同様のコンセプトのモバイルバッテリーとして、Lightning端子を内蔵させた「Anker 621 Power Bank(Built-In Lightning Connector, 12W)」もラインナップ。Lightning端子を内蔵するため、ケーブルを使わずにiPhoneなどのLightning端子搭載デバイスを充電できるといったもの。出掛けの際の荷物を少なくできるというメリットを備え、ポケットサイズの超コンパクトサイズながら5000mAhの容量でiPhone 14であれば約1回のフル充電が行える。

「Anker 621 Power Bank(Built-In Lightning Connector, 12W)」折りたたみ式のLightning端子を有する

Lightning端子は出力限定となっており、バッテリーへの入力用にUSB-Cポートを1基備える。なお、本アイテムのUSB-C端子内蔵モデルについては「現状予定に無い」としながら「ユーザーの声に応えられるよう努めたい」とブーススタッフはコメントした。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、パープル、グリーン、ブルー、ピンクの6種。価格は3,990円、6月上旬の発売を予定する。

USB急速充電器とモバイルバッテリーを兼ね備えた “Fusionシリーズ” からは、ポケットサイズの可搬性に優れたコンパクトモデル「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」が登場。最大30W出力の急速充電器として利用できるほか、5,000mAhのモバイルバッテリーとしても利用可能。ポートはUSB-Cを1基搭載。外形寸法は約78×44×31mmで、質量は約185g。ブラック、ホワイト、パープル、ブルー、グリーン、ピンクの6色を展開。価格は5,490円、6月上旬の発売を予定する。

「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」

充電器のジャンルでは、USB-Cポートを1基備えたシンプルかつコンパクトなUSB急速充電器「Anker 313 Charger (Ace, 45W)」が登場。USB PD 対応の最大45W出力に加え、Programmable Power Supply (PPS) 規格にも対応しておりGalaxy S23シリーズなどPPS対応のスマートフォンへの急速充電をサポート。同社の計測数値では、Galaxy S23 Ultraであれば1時間足らずでフル充電できるという。価格は3,890円、発売日は4月25日(火)となる。

急速充電器の新作ラインナップ

「Anker 336 Charger (67W)」は、USB-Cポート2基、USB-Aポートを1基備えるモデル。出力は合計最大67Wでスマホ、ノートPC、ワイヤレスイヤホンを同時充電が可能だ。5,690円で、6月下旬の発売を見込む。カラーバリエーションとしてブラック、ホワイトの2色を用意する。

カーチャージャーはUSB-C、USB-Aを1基ずつ備える「Anker 323 Car Charger (52.5W)」(2,990円/本日発売)と、USB-Cポート2基、USB-Aポートを1基備えた3ポート搭載カーチャージャー「Anker 535 Car Charger (67W)」(4,490円/夏頃発売予定)を発表。両モデル共にコンパクトな設計となっており、ダッシュボードやドリンクホルダーと干渉させずに使用することができる。

カーチャージャーの新作ラインナップ

ほか、Made For MagSafe認証取得の3台同時充電が可能な3-in-1ワイヤレス充電ステーション「Anker 737 MagGo Charger (3-in-1 Station)」(19,990円/5月下旬発売予定)や、アクセサリー製品としてMagSafe対応のiPhoneシリーズ用、マグネット式スマートフォンリング「Anker 620 MagGo Phone Grip」(2,990円/6月上旬発売予定)といったアクセサリーも併せて発表された。

「Anker 737 MagGo Charger (3-in-1 Station)」

今年で創業10周年のアンカー・ジャパン。今後も販路拡大に意欲

製品のタッチアンドトライに先駆けて行われたプレゼンテーションでは、今年で創業10周年を迎えるアンカー・ジャパンのこれまでの歩みと、新たな取り組みをアピール。同社の代表取締役CEOである猿渡 歩氏が壇上にて挨拶した。

アンカー・ジャパン株式会社 代表取締役CEO 猿渡 歩氏

昨年2022年は日用品の物価高騰や、日に日に変わるコロナの状況などというファクターがありながらも、昨対比+50億円となる350億円の売上を達成。この売上を牽引した要素として昨年比で売上が2倍以上に成長したという「長寿命ポータブル電源」と、同社の原点である充電デバイスの新技術「GaNPrime」搭載の製品が大きく寄与していると猿渡氏はアピールした。

ブランド設立の2013年はAmazonのみだった販売チャネルも、2017年開設の公式オンライストアや、直営店Anker Store、セブンイレブンへの取り扱いなど順に拡大。ここ数年はAnker Storeに注力しているとしており、昨年は首都圏に加え近畿や中国地方への出展を実施、新形態のストアインストアや、アウトレットストアなど計6店舗をオープンし、現在では合計19店舗までに拡大。記念すべき20店舗目として、北海道に「Anker Store 札幌ステラプレイス」をオープン。これまで関東以北に店舗は無く、今回の出展で「北は北海道、南は九州と全国各地のお客様にリーチできるようになった」と力を込めた。

「Anker Store 札幌ステラプレイス」店舗イメージ

さらに法人向けB2Bサービスとして「Anker for Business」を本日よりオープン。一定の数量以上の場合は法人価格での注文や、見積書発行、そして支払いまで一気通貫で完了することが魅力だと猿渡氏は語る。

法人向けサービス「Anker for Business」

本サービスの最大の特徴として、以前は問い合わせから、担当窓口による見積書の発行と連絡に数日を要していたのに対し、即座に見積書の発行が可能な「自動見積もり機能」を紹介。「一般のユーザーの日々の生活のサポートに加えて、法人の皆様がアンカー・ジャパンとの協業や製品導入をスムーズに検討いただけるよう、利便性の追求にも力を入れて参ります」と意気込む。

プロダクト関連の施策では、「タイプCならAnker」プロジェクトを明日4月20日から全国のAnker Storeにて実施。現在使用しているUSB-Aポート搭載製品や処分に困っている充電関連製品を全国のAnker Storeに持ち込むことで、USBタイプC搭載のモバイルバッテリーやUSB急速充電器、ケーブル等、店内の対象製品が当日に限り10%オフで購入できるというものだ。実施期間は5月21日まで。

「タイプCならAnker」プロジェクト

本施策実施の背景は、昨年10月EUにて可決された「スマートフォン等の電子機器の充電端子をUSBタイプCに統一する議案」にあると同社は説明。今後は、規格の統一や充電器の高出力化、複数ポートを搭載することによるさらなる利便性の向上と、使用する充電関連製品をまとめることで環境負荷の削減を目指していくという。

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