「PowerBook」も現役で稼働

アップル、280台のMacを駆使した『スター・ウォーズ』サウンド制作の舞台裏を紹介

Image: Skywalker Sound

アップルは5月4日の「スター・ウォーズの日」を記念して、Macを駆使してサウンドを創り上げている「Skywalker Sound」(ルーカスフィルムの音響効果部門)を特集した動画および特別ページを公開した。

Skywalker Soundでは、ラックマウントされた130台のMac Pro、50台のiMac、50台のMacBook Pro、50台のMac miniで音楽制作ソフトのPro Toolsを稼働させており、これらは全て中央のマシンルームにリモートで接続されているという。かたやスタジオでは、iPad、iPhone、Apple TVなどが使われる一方で、PowerBookのような大ベテランの機器も重要な役割を果たしているそうだ。

『スター・ウォーズ』のEP1 – 6や『インディ・ジョーンズ』シリーズのサウンドデザイナーであるベン・バート氏は、「自分の旅はMacintosh SEから始まった」とコメント。そして映画サウンドの仕事をしたい若者たちに、「今ならiPadやMacBookで、自宅であらゆるカットやサウンドミックスができる安価なアプリケーションもある」として、まず効果音のコレクション作りから始めるようアドバイスしている。

また、サウンドエディターでサウンドデザイナーのアル・ネルソン氏は、iPhoneによる録音はプロの現場でも「完全に使える」と述べている。さらに、オスカー賞を7回も受賞したゲイリー・ライドストロム氏(『ターミネーター2』等にも関与)いわく「サウンドや映画制作に興味があるなら、iPhoneで4K以上のビデオを録画できる(中略)。これこそが、真の革命なんだ」とのことだ。

また9日には、Skywalker Soundのレフ・レファーツ氏がサウンド制作について語るオンライン特別セッション(Today at Appleの一環)も開催するという。参加を希望する人は、Appleの公式サイトから申し込むことができる。

ティム・クックCEOもTwitterで、Macを活用するSkywalker Soundの動画を紹介している。名セリフ「フォースと共にあらんことを(May the force be with you)」をもじったツイートも必見だろう。

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