終了後もゲームの制作や公開は可能

PS4ゲームを自作できる『Dreams Universe』のサポートが9月1日で終了へ

Image:SIE Europe, Media Molecule

ソニーはPlayStation 4用のツクール系ソフト『Dreams Universe』のサポートを9月1日で終了すると発表した。9月以降も引き続きDreams Universeの販売は継続し、コンテンツを作成したり、作ったコンテンツをプレイ、共有することは可能だ。バグの修正も提供される。しかし、コミュニティが制作した優れた作品を表彰する「Impyアワード」や、恒例のイベントなどが、サポート終了後は開催されなくなるとのこと。

また、長らく開発計画に含まれていたマルチプレイのサポートは結局提供されることなく、さらにPlayStation 5への対応、PlayStation VR2対応バージョンもリリースされないことが明らかになった。サポートと新ハードへの対応を打ち切ることになった理由に関し、ソニー傘下の開発元Media Moleculeは、Dreams Universeが今後もサポートを手厚く続けるには十分な成功を収めていなかったことを示唆した。そして「新しいプロジェクトに焦点を移すため」今回の決定に至ったと説明している。

なお、Dreams Universe用のサーバーは「セキュリティと安定性を維持するための措置」として、5月に新サーバーに移行するが、このサーバーではプレイヤーが新規に作成するコンテンツの保存容量が5GBに制限されるという。ただし、移転前にアップロードされた既存のコンテンツはそのまま保管されるとのこと。その他、Twitchと連携など複数の機能が利用できなくなる。

Dreams Universeでは、魅力的なアイデアを盛り込んだ作品もたくさん制作されており、クリエイターの中にはこのソフトでの制作活動をきっかけにゲーム業界に飛び込んだ者もいる。さらに2022年にはソニーの映画部門が、Dreams UniverseでCG部分を作成した映画を制作している。

Media Moleculeは「Dreamsはわれわれにとって特別なプロジェクトであり、ゲーム開発者やクリエイター、コラボレーター、その他あらゆる夢みる人たちが集い急成長するコミュニティと、そこでの自己表現を支援することは、我々がこれまで行ってきたことの中でも最高のもののひとつです」と述べ、そして「われわれの次の冒険にも、参加してくれることを楽しみにしている」とコメントしている。

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