watchOS 9.4以降

Apple Watchから直接「アクティビティ」や「マップ」など内蔵アプリを削除可能に

Image:IIIARK/Shutterstock.com

アップルは本日(3月28日)にwatchOS 9.4をリリース。そのリリースノートでは「寝ている間に誤って目覚ましアラームを消してしまうことを防止」など機能改善に言及されていた

そこでは触れられていない機能として、Apple Watchから様々な内蔵アプリが削除できるようになったことがサポート文書で明らかにされている。

このことは、「アップル製の内蔵Appを削除する」ページが更新されて追記された情報である。ただし英語版のみで(3月27日更新)、日本版には反映されていない。

それによれば、watchOS 9.4以降では次のアプリが削除可能になったとのことだ。

・アクティビティ
・水深
・サイレン
・探す
・心拍数
・マップ
・ウォレット
・ワークアウト
・世界時計

watchOS 9.4以前は、iPhoneからアプリを削除することでのみ、Apple Watchからも削除できた。つまり両方でアプリの削除が必要であったが、最新版ではApple Watchでアクティビティやマップなどを削除しても、iPhoneにはそのまま残せるようになった。

ただしアップルは、内蔵アプリを削除すると「他のシステム機能にも影響を与える可能性がある」と警告している。たとえばApple Watchから心拍数アプリを削除すれば、高心拍数や低心拍数、不整脈や有酸素運動などの通知をヘルスケアアプリで受け取れなくなる、という具合だ。

一度削除したアプリでも、App Storeからは再インストールでき、内蔵アプリが元に戻れば無効になったシステム機能も回復するという。

アップルは純正の内蔵アプリを特別扱いしたことで全世界の規制当局から批判を集めてきたため、近年では削除できるように変更を重ねている。まず2020年のiOS 14ではヘルスケアからiTunes Storeまで幅広いアプリの削除対応し 、最新のiOS 16ベータではさらに踏み込んでいることが確認されていた

Apple Watchでの内蔵アプリが削除できるメリットは、あまり使わないアプリを消して誤動作を減らす、残りストレージ容量を確保しやすくなる、といったところだろう。実際Apple Watch Series 3では、容量不足でアップデートできないこともあった。最近のSeries 5以降は余裕があるはずだが(Series 3の8GB/16GBに対して32GB)いざという時に役立つのかもしれない。

関連キーワード: