買収した金額は440億ドル

Twitterの価値、買収時の半額以下に。200億ドルとマスク氏が評価

Image:AliSpective/Shutterstock.com

イーロン・マスク氏はTwitter社内向けのメールで、従業員が200億ドルの評価額で自社株の付与を受けるだろうと述べている。ちなみに、マスク氏が昨年10月にTwitterを買収した金額は440億ドルだ。

米国のニュースサイトThe Informationなどによれば、マスク氏はTwitterの価値を200億ドルと見積もっているとのこと。またPlatformerが確認した社内向けのメモによると、マスク氏はその評価額に基づいて株式の付与を受けるとしている。

従業員に与えられた株式は、半年ごとに売却しても良いという。この方法は「株式の流動性」を保ちつつ、株価の乱れから従業員を守ることになるとマスク氏は述べており、SpaceXで行っている施策がTwitterでも適用されるかたちだ。

マスク氏はメモの中で「Twitterは急速に変貌しつつある」とし、一時は運転資金が4ヵ月で底をつく可能性があったと明かしたという。しかし、現在はTwitterを評価額2500億ドルにまで拡大する「困難だが明確な道すじ」が見えていると述べている。ただし、Twitterの1日あたりの収益は2023年初頭時点で1年前と比べて40%減少したことが伝えられている

Twitterは2月上旬、新たな収益減の柱にしようとしている月額制サービスのTwitter Blue加入者が、米国は18万人程度で、月間アクティブユーザーの0.2%にとどまっていると報じられていた。米国のTwitter Blue加入者数は全世界の62%とされることから、逆算すると世界のTwitter Blue加入者は29万人ということになる。仮に、そのユーザーすべてから月額8ドルを徴収すれば、Twitterは年間2780万ドルを稼げるが、この額ではマスク氏が見ている「困難」はともかく「明確な道すじ」を示すことは難しそうだ。

一方でTwitterは先週、ついにBlueの提供国を全世界に拡大した。これによってBlue加入者数は29万人から増加していくはずだ。マスク氏はさらに、広告のないタイムライン表示を提供するといった、現在の月額8ドルよりも高額なプランを用意することも検討している。

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