享年94歳

「ムーアの法則」で知られるインテル共同創業者、ゴードン・ムーア氏が逝去

Gadget Gate

Image:Intel

インテルおよびゴードン・アンド・ベティ・ムーア財団は、同社の共同創業者であるゴードン・ムーア氏が94歳で逝去したと明らかにした。

1968年7月、ムーア氏はロバート・ノイス氏とともにインテルを設立。その後はエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務め、1979年に同社の取締役会長兼CEOに就任した。CEOは1989年に退任したものの会長には留まり、1997年から2006年までは名誉会長を務めていた。

ムーア氏の名前は、「ムーアの法則」としても広く知られている。これは同氏が「集積回路上のトランジスタ数が毎年2倍になる」と1965年に行った予測によるものだ(1975年には、2年ごとに2倍に修正)。2007年にはムーア氏自身が「あと10年」で終わると発言し、昨年にはNVIDIAのジェンスン・フアンCEOも「ムーアの法則は終わった」と述べたものの、インテルは「健在」であるとしており、今なお影響力のある法則である。

インテルのパット・ゲルシンガーCEOは、今回の知らせを受けて「私たちインテルは、ムーアの法則に感銘を受け続け、周期表がなくなるまでムーアの法則を追い求めるつもりだ。ゴードンのビジョンは、私たちがテクノロジーの力を使って地球上のすべての人々の生活を向上させるために、私たちの重要な目標として生き続けている」とコメントしている。

またゲルシンガー氏は、「私のキャリアと人生の多くは、インテルの舵取りをしたゴードンのリーダーシップによってもたらされた可能性の中で形作られたものであり、彼の遺産を継承する光栄と責任に身が引き締まる思いだ」とも述べている。

財団によると、ムーア氏はハワイの自宅で家族に囲まれ、安らかに息を引き取ったという。

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