アプリインストールの二度手間が省けそう

Google、Androidデバイス間のアプリ自動同期をテスト中か

Image:East pop/Shutterstock.com

現在のAndroidスマートフォンやタブレットでは、Google Playストアからインストールしたアプリは個別の端末で管理され、他に所有している機器に反映されることはない。アップルのiPhoneやiPad、Apple WatchのApp Storeアプリが同期、すなわち自動インストールされる仕組みとは対照的である。しかしGoogleもアップルのように、Androidデバイス間でアプリを同期するオプションをテストしていることが明らかとなった。

TwitterユーザーのArtem Russakovskii氏によると、ついにPlayストアに所有している他のAndroidスマホも自動で表示されるようになり(現在でも手動で表示できるが)、アプリのリモートインストールが可能になる見通しだという。もっとも添付された画像は別のリーカーから得られたもので、本人の端末にはまだロールアウトされていないようだ。

そして今回の本題であるアプリの同期については、Playストアの設定にある「アプリとデバイスの管理」内に、新たに「アプリとデバイスを同期する(Sync apps to devices)」項目が追加されているとのこと。これをタップすると、Googleアカウントにひも付けられた機器のリストが表示され、アプリの同期を選択または解除できる。

Image:Artem Russakovskii

この仕組みは、以前からアップル製品にある設定とよく似ている。いつもiPhoneで使っているアプリを、新しく買ったiPhoneやiPadにも自動的にダウンロードされてすぐに使える便利な機能が、ようやくAndroidにもやって来るというわけだ。もちろんストレージ容量には限りがあるため、「同期しない」選択肢も用意したのだろう。

最近のAndroid OSは、iOSの長所を積極的に取り入れようとする傾向がうかがえる。今月初めにもGoogleは、モバイル通信キャリアやプランごとeSIMを転送できる機能を今年後半に追加することを発表していた。こうしたeSIMクイック転送は、数年前からiPhoneで実現していたものである。

アップルのエコシステムがiOSやiPadOS、tvOSに広がっているように、Android OSもスマートフォンやタブレット、スマートTVまで幅広い機器に展開されている。アプリ同期がこれらのデバイスを緊密に繋ぎ、スマホで愛用している動画アプリ等がストレスなく、様々なデバイスで楽しめる日も遠くなさそうだ。

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