Bingチャットで画像を生成
マイクロソフト、BingとEdgeにOpenAI「DALL・E」ベースの画像生成機能を搭載
マイクロソフトは最近、投資しているOpenAIが開発するChatGPTベースのテキスト生成AIを、検索エンジンのBingやEdgeブラウザなど自社サービスや製品に統合し、大きな話題をさらっている。そして、今度はやはりOpenAIの画像生成AI「DALL・E」モデルを利用した画像生成AIを、BingおよびEdgeブラウザに統合する、「Bing Image Creator」のプレビュー版を発表した。
Bing Image Creatorは、Bingチャットボットへ、テキストで説明文を入れたり、検索結果に追加の文言を入力すると画像を生成する。マイクロソフトはImage Creatorについて「画像の説明を入力し、場所や活動のような追加のコンテキストを提供し、アートスタイルを選択することにより、ユーザー自身が想像した画像を生成」すると説明している。
まずはBingチャットボットの「creative(独創性)」モードでのみ、このImage Creatorを有効にし、その後「balanced(バランス)」モードや「precise(厳密)」モードでも利用可能にしていくとのこと。
なお、Bingプレビューに参加していない人は、Image Creatorのページから画像生成を試すことができる。
マイクロソフトは、AIを使ったテキスト画像生成機能をBingへ急速に導入しているため、場合によっては検索エンジンが適切でない画像を生成する可能性が考えられる。専門家は、プロパガンダ、ハラスメント、誤報などに利用される可能性のある画像を生成するテキスト・トゥ・イメージ・システムについて警告している。
続々と参入企業が増えつつある画像生成AIツールに対しては、専門家などから誤情報や何らかのハラスメント、プロパガンダなどに悪用される可能性が指摘されているが、これに対してマイクロソフトは「OpenAIのセーフガードに加え、さらなる保護がImage Creatorに組み込まれている」「有害または安全でない画像の生成を制限するコントロールを導入している」と説明。「プロンプトに潜在的に有害または安全でない画像が生成される可能性があると検知した場合、そのプロンプトをブロックし、ユーザーに警告を発する」としている。