Unreal Engineの機能を活用

AIマッケンロー vs 63歳リアルマッケンローのガチ対決、ESPN+が制作中

Image:Micheloeb ULTRA(TouTube)

「ジェミニマン」や「LOOPER/ルーパー」といった映画では、主人公が未来の年老いた自分自身や、クローンとして存在する若き日の自身と相対し、戦うストーリーが展開される。ただ、それはあくまで架空の話であり、現実にそんなことは起こらない…少なくともいままでは。

現在ESPN+がビールブランドのミケロブ・ウルトラと制作中の「McEnroe vs. McEnroe」では、それを現実で再現している。悪童と呼ばれ破天荒なキャラクターで世界を魅了した、現在63歳のレジェンド・テニス・プレイヤー ジョン・マッケンローが、CGでアバター化されたAIプレイヤーのジョン・マッケンローとリアルに対戦するという。

Image:Micheloeb ULTRA(TouTube)

通常なら実体を持たないAIが、どうやって生身のプレイヤーとテニスをするのかは誰もが気になるところ。そして、その仕掛けはなかなか複雑だ。まず、リアルのマッケンローがボールを相手コートに打ち込むと、それにAIが反応してホログラム表示されたCGマッケンローがボールを追い、ラケットをスイングしてボールを打ち返す。

しかし、ホログラムには実体がないので、実際のところは煙幕の向こう側に配置したマシンがボールを射出して返すというカラクリだ。もちろん、きちんとアバターが振り回すラケットからボールが返ってきたように見えるようになっている。

このバーチャルテニスプレイヤーの仕掛けを作った製作会社Unit 9は、Epic GamesのUnreal Engineが備えるハイクオリティなデジタルヒューマンを作成するツール「MetaHuman Creator」を使用して、AIマッケンローの動きを作り上げた。

その動きは、まる1日をかけマッケンロー本人を全身キャプチャーしたデータをはじめ、現役時代の数百時間の映像を分析して、308種類ものショットを再現するものになった。さらにCGのビジュアルは、1979年のデビュー時、1981年のテニス界トップ到達時、1992年のプロ引退当時など、いくつかのキャリアハイライトを再現している。

Image:Micheloeb ULTRA(TouTube)
Image:Micheloeb ULTRA(TouTube)

AI化した過去の自分と対戦する63歳のジョン・マッケンロー、題して「McEnroe vs. McEnroe」は、この夏にESPN+で配信予定だが、日時などはまだ未定とのこと。残念ながら日本ではESPN+はサービス展開していないものの、同じグループのDisney+は視聴できるので、可能ならそちらで配信してほしいところだ。

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