リーク直後にリモートロックといういつもの対策

Pixel 7aの実機流出、写真が公開に。カメラバーは金属製、RAMは8GBに増量か

Image:Zing News

Googleの次期廉価スマートフォン「Pixel 7a」の発売は数ヶ月先と予想されているが、新たなハンズオン(実物を手に取った)動画が公開され、先代モデルPixel 6aからのRAMの増量やデザインの変更が確認できる。

昨年発売のPixel 6aも、優れたコストパフォーマンスによって好評を得ているが、次期Pixel 7aはそれを上回るアップデートが噂されている。上位機種Pixel 7シリーズと同じTensor G2チップを搭載、セラミックボディを採用、ワイヤレス充電にも対応、カメラ性能も向上、画面のリフレッシュレートは最大90Hzなど、廉価モデルのイメージを塗り替えるものだ。

これまでもPixel 7aの実機画像は流出していたが、細部まで明らかになっていたわけではない。しかし、今回ベトナムのZing Newsが公開した画像は、詳細かつ鮮明であり、より踏み込んだリーク内容となっている。

まず背面はPixel 7と酷似しており、ほぼ見分けが付かない。Pixel 6aからの最も顕著な変更点は、カメラバーが透明ガラスから金属製に変わっていることだ。かたや前面のディスプレイ周りは、Pixel 6aと同じように太めのベゼルが囲っており、廉価モデルだと強調しているかのようだ。

Image:Zing News

ほか、物理SIMトレイは1つ、USB-C充電ポート、SIMトレイの周囲にはゴムリングによる防水が施されていることが確認されている。

まだ試作機のためか、電源を投入してもOSは正常に動作しないようだ。もっともFastbootモード(スマホのリカバリなどができるモード)にはアクセスでき、そこでは128GBのストレージ(Micron製)と8GBのRAM(サムスン製のDDR5)が搭載されていると分かる。これは、Pixel 6aのRAM 6GBからは増量であり、Pixel 7に匹敵するものだ。

Image:Zing News

なおメーカーによっては、同じ機種でもRAMの量が違うオプションが用意されることもあるが、これまでGoogleはPixel aシリーズで1種類のRAMしか提供していない。

さらに今回のレポートでは、90Hzのディスプレイと背面カメラ2つが12MPであることが確認できたとされている。もっとも、これらの情報はAndroid OS上で分かるはずであり(「安定したAndroid 13があった」というが、証拠の写真はない)、報告主が本当にその目で見たのかどうかは不明である。

今回のデバイスは、画像がネット上で公開された後にリモートロックされたそうだ。それはGoogleがリーク写真が話題になった後に行う「いつもの対策」であり、もはやリークも広報戦略の一環となっているのかもしれない。

先代のPixel 6aは、2022年5月の開発者会議「Google I/O」で発表、7月末に発売された。今年のGoogle I/Oは5月10日に開催される予定だが、その場でPixel 7aがお披露目されることもあり得そうだ。

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