MS-22クルーはISS滞在を延長

冷却水漏れのロシア「ソユーズ」宇宙船、クルー帰還用の代替機を2/24に打ち上げへ

Image:NASA

ロシアの宇宙機関Roscosmosが、モスクワ時間2月24日にMS-23ソユーズを無人で打ち上げる予定であることを明らかにした。昨年12月にISSにドッキング中のMS-22ソユーズ宇宙船で発生した冷却水漏れのせいで、帰還が困難になっているMS-22クルーの帰りの足となる代替機だ。

Roscosmosは当初、3月のMS-23ミッションでクルーをISSに送る予定だったソユーズを、2月17日に無人で打ち上げるつもりにしていた。しかし2月11日に、やはりISSにドッキング中のプログレス82補給船でも冷却水漏れがみつかり、問題を調査するためにMS-23の打ち上げを3月上旬に延期するとしていた。

しかしRoscosmosは、2月18日に打ち上げ日程を再変更し、MS-23ソユーズを2月24日に打ち上げる予定であることを新たに発表している。これが問題なく打ち上げられれば、2月26日にISSへ向かうSpaceXのCrew Dragonと4人の飛行士より2日早くISSに到着するはずだ。なお、水漏れが発生したMS-22ソユーズは、飛行士を乗せることなくISSから切り離されて大気圏に再突入することとなる。

プログレス補給船の冷却水漏れに関しては2月17日、ISSから切り離された直後にSSから船体の様子を確認したものの、漏れ以外に損傷は見られなかったとのこと。いったん際ドッキングさせて再び点検することも考えられたが、結果的にそのまま軌道離脱させ、記事執筆時点ではすでに大気圏に再突入して燃え尽きるか、燃え残りが南太平洋に落下したはずだ。

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