高額な製品だけに、修理も高額

「Galaxy Z Fold3」の折り目部分、保証期間を過ぎてからの破損報告相次ぐ

Image:Samsung

サムスンの折り畳み式スマートフォン「Galaxy Z Fold3」について、製品の保証期間が過ぎてしばらくすると、ディスプレイにさまざまな問題が発生していることが報告されている。

数年前より、いくつかのメーカーから、タッチディスプレイを折りたためるスマートデバイスが市場に投入されるようになった。しかし、繰り返し折り曲げては伸ばす機構については、その耐久性に全幅の信頼を寄せるまでには至っていないのではないだろうか。

そしてここ最近、SNSや掲示板サイトReddit、サムスンのユーザーフォーラムでは、発売から1年半が過ぎたサムスンのGalaxy Z Fold3ユーザーから、そのディスプレイの折り目の部分に亀裂が入ったと相次いで報告されている。

例えばあるユーザーは、充電を終えるなどしてディスプレイを開いた際にパキっと音がし、見てみると画面が破損していたという。一方、別のあるユーザーは、使い終えて本体を折りたたんだ際に破裂音がして、なにごとかと思い再び開いてみると、やはり画面の折り目の部分が割れていたと述べている。使用頻度などはユーザーによってまちまちだが、いずれも破損の前にスマートフォンを落としたり特に衝撃を加えるようなことはなく、なぜディスプレイが破損したのか、直接の原因がわからないということだ。

折り畳み式スマートフォンやタブレットのディスプレイ保証期間は、メーカーや製品によって異なっていることが多いため、もし破損が保証期間内に起こったのなら当然無償で交換できるはずだ。一方、保証期間を過ぎてから修理に出した人は、代金として700~800ドル(約9万40000~約10万7000円)を提示されたと述べている。それならばいっそのこと、後継機のGalaxy Z Fold4に買い替えたほうが良いかもしれない。

サムスンはGalaxy Z Fold3について「伸縮性のあるPET5製の新しい保護フィルムと最適化されたディスプレイパネルレイヤーが付属しており、これにより、メインスクリーンの耐久性が以前のデバイスよりも80%向上している」「20万回の折り畳みに耐えるべくBureau Veritasで厳しい折り畳みテストを経て検証されている」とそのディスプレイの耐久性について説明していたと、Digital Trendsは報じている

また、スマートフォン関連の情報サイトPhoneArenaは、問題に遭遇した米国内のユーザーには集団訴訟を検討するようにうながしつつ、米国外のユーザーにも、サムスンのCEOオフィスへの連絡窓口を提示して、苦情を申し立てることなどを提案している

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