正確性に懸念も

中国Baidu、ChatGPTのようなAIを検索エンジンに組み込むとの報道

image:Ascannio/shutterstock.com

中国の検索エンジン大手Baiduが、ChatGPTのようなスタイルのAIサービスを3月にリリース予定であると伝えられている。Bloombergによると、このサービスは主要な検索サービスに組み込む予定とのことだ。

ChatGPTは、入力した質問に対して、人間のような受け答えをする自然言語生成AI。質問に質問を重ねても回答できるなどの機能を備え、検索エンジンで利用できれば便利になるであろうことは想像に難くない。

MicrosoftはChatGPTを提供するOpenAIと提携し、数十億ドルの出資を行うと発表しており、ChatGPTをAzureに導入する予定だ。また、検索サービスのBingで利用するとの話もある。

一方、GoogleはChatGPTについて、同社にとっての脅威と見なしており、「Code Red」を発動したと伝えられている。Googleは、自社でも様々なAI技術を研究しており、2022年には会話特化型AIのLaMDAが感情を持ったとエンジニアが主張し、話題にもなっていた。

BaiduもAIの研究に数十億ドルを費やしてきたとのことで、同社のErnieシステム(数年にわたりトレーニングされた大規模な機械学習モデル)が、今後登場するChatGPT のようなツールの基盤となるようだ。

また、BaiduのCEO Robin Li氏は12月の社内会議で、「私たちが日々考えているテクノロジーが、これほど多くの人々の注目を集めることができ、とてもうれしく思う」と語ったという。ただ、誰もが必要とする製品にすることは難しいかもしれないともしている。

ただ、ChatGPTについては、非常にもっともらしい回答をするものの、その内容が正確である保証はないなどの問題も指摘されている。検索エンジンでの利用となると、より正確性が求められそうだが、このあたりをどうカバーしているのか気になるところだ。

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