テッド・ラッソと相乗効果?

アップル、サッカー英プレミアリーグのストリーミング権入札を計画中か

Image:rarrarorro/Shutterstock.com

アップルが、サッカーのイングランド・プレミアリーグのストリーミング配信権に入札すべく準備をしている模様だ。同社は昨年、米プロ野球のメジャーリーグの配信契約を取得し、スポーツ中継を開始している。またNFLとも交渉をしたものの、そちらは取り逃がしてYouTubeの手に渡っている。

アップルは、自社の動画ストリーミングサービスApple TV+で、弱小サッカーチームを舞台としたコメディドラマ『テッドラッソ:破天荒コーチがゆく』を2シーズン配信し、プライムタイム・エミー賞のコメディ部門作品賞を2年連続受賞するなど、多数の賞を獲得する成功を収めている。また、米国内サッカーのメジャーリーグ(MLS)と配信契約を結ぶなど、Apple TV+とサッカーとの相性の良さが目立つ。

アップルとMLSの契約は年間2億5000万ドルとされるが、もしアップルが英プレミアリーグの配信パッケージを取得するとなれば、その額は少なくとも数十億ドルになると見積もられている。

英Daily Mailによると、現在英プレミアリーグは、Sky Sportsおよび英国とアイルランドの有料テレビ スポーツ チャンネルBT Sportが2025年までの契約を持っているが、その次のシーズン以降は今年後半に入札が予定されている。この契約をアップルが獲得に乗り出す見込み、とのことだ。

なお、英プレミアリーグはアップルが独占で契約を取得することはない。というのも、英プレミアリーグは単一の企業がすべての試合を独占で放送・配信することができない決まりになっているのだという。

ちなみに日本では、英プレミアリーグは2021 – 22シーズンの配信をDAZNが行っていたが、2022 – 23シーズンはSPOTV NOWとABEMAが配信する格好になっている。このうちABEMAは基本的に無料だが、一部の試合は有料のABEMAプレミアムでの配信となっており、SPOTV NOWは月額は1,300円の定額サービスとなる。

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