2023年内はAR/VRヘッドセットにかかりきり?

99ドルのAirPodsと第2世代AirPods Max、24年に登場か

Image:Jack Skeens/Shutterstock.com

昨年9月にAirPods Pro(第2世代)が発売されて以降、アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」シリーズには大きな動きがない。しかし、第2世代のAirPods Maxと、より手頃な価格のAirPodsの出荷が2024年の後半~2025年の前半に始まるとのアナリスト予測が報じられている。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、廉価版のAirPodsの価格は99ドル(記事執筆時点の為替レートで約1万3000円)を目指していると述べている。

現在、AirPodsモデルのうち最も安いのは、第2世代のAirPods(129ドル/以下、米国での価格)である。次いで第3世代AirPodsのLightning充電ケース付きが169ドル、MagSafe充電ケース版が170ドルといったところだ。

つい数日前、Haitong Intl Tech ResearchのアナリストJeff Pu氏は「AirPods Lite」が準備中だと述べたばかりだ。Pu氏はAirPodsの出荷台数が2022年の7300万台から、2023年には6300万台まで落ち込むと予想し、それを補うため廉価モデルを投入するとの趣旨を語っていた。

またAirPods Maxの後継モデルについて、Kuo氏は具体的な詳細を明かしていない。

BloombergのMark Gurman記者は今週初め、2023年内はAirPodsシリーズに「特筆すべき」アップデートはないと予想していた。現行のAirPodsラインアップのうち、最も古い(2020年12月発売)製品はAirPods Maxであることから、年内には新型は出ないとほのめかしていたようだ。裏返せば、2024年には何らかの動きがあってもおかしくはない。

第2世代AirPods Maxについては、米MacRumorsはLightning端子に替えてUSB-Cポート、ノイズキャンセリングの改善、バッテリー持ちの長時間化、新たなカラーバリエーション、「探す」アプリでの精密検索を可能にするU1チップ内蔵などを予想していたことがある。

今年アップルは初のAR/VRヘッドセット発売に注力するため、社内でハードウェアとソフトウェアのエンジニアをそちらに集中させており、他のプロジェクトに支障が出ているとの報道もあった。AirPods Max後継モデルも、そうした影響を受ける製品の1つなのかもしれない。

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