今年後半のソフトウェア更新で提供予定

アップル、年内に「ドアの検出」や「ライブ字幕」などアクセシビリティ新機能を予告

Image:Apple

アップルはアクセシビリティ(どんな人でも使いやすくすること)を啓蒙するGlobal Accessibility Awareness Day(世界アクセシビリティ啓発デー)にちなんで、今年後半にiPhone、iPad、Apple Watch、Mac向けに提供する新たなアクセシビリティ機能を予告した。

これら新機能についてアップルは、障がいを持つユーザーが「アップル製品をナビゲートし、接続し、最大限に活用する」ための新たな方法が導入されると述べている。

新機能の1つは、目が不自由だったり弱視の方が、新たな目的地に到着したときにドアを見つけ、どれだけ離れているか、開いているか閉じているかなど、ドアの属性を理解できるようアシストする「ドアの検出」。本機能はドアが閉まっている場合には、押す、ノブを回す、ハンドルを引くなど「ドアを開ける操作」を知らせることもできるという。

また、部屋番号や「バリアフリー玄関マーク」など、ドア近くの標識や記号も読み取ることも可能になっているとのこと。ドア検出機能は、LiDARスキャナを搭載したiPhoneおよびiPad(iPhone 12 ProやiPad Pro(2020)など)で提供されるとアナウンスされた。

すなわちiPhone側の「音声コントロール」や「スイッチコントロール」を使ってApple Watchをコントロールしたり、音声コマンドやサウンドアクション、ヘッドトラッキングや外付けの「Made for iPhone」対応スイッチが使えるようになるとのことだ。

またApple Watch単体のアクセシビリティ機能としては「クイックアクション」も追加。ダブルピンチ(人差し指を親指に2回、すばやくタップ)で電話に出たり切ったり、通知を解除したり、写真の撮影やワークアウトの開始/一時停止/再開などができるものだ。

そして「ライブキャプション」は聴覚に障がいがある方向けの新機能となっており、FaceTimeの通話、その他のSNSやビデオアプリ、ストリーミングメディアなどの音声や動画にリアルタイムでキャプション(字幕)を付けることで理解や会話への参加を助けるという。

これらの機能は、今年後半のソフトウェア更新で提供すると予告されている。誰もがiPhoneやiPad、Macなどのハイテク機能を簡単に使える日が来ることを祈りたい。

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