Bluetooth範囲外でもアプリとつながる

Google Cloudに接続できる電動アシスト自転車、ハーレー子会社から登場

Image:Serial 1

ハーレーダビッドソンからスピンアウトして設立された、電動アシスト自転車専門の子会社「Serial 1」が、第2世代の「/CTY」シリーズを発表した。これら新製品の目玉は、自転車の本体にGoogle Cloud接続を統合しているところだ。

車体にはGPSとモバイル通信機能を搭載しており、ユーザーのスマートフォンがBluetoothの範囲内になくとも、アプリと通信することが可能になるという。この機能を利用したピンポイントモードを有効にすると、自転車がどこにあるかに関係なく、正確に追跡や監視、デジタルロックをすることができるとのこと。

またスマートフォン用の「Serial 1」アプリにはGoogleマップが統合され、ターンバイターン式のナビゲーション機能が利用できる。自転車専用レーンのあるルートを優先表示することも可能だ。

Image:Serial 1

さらに自転車にニックネームを付け、リアルタイムで収集する走行速度や距離、走行時のバッテリーおよびライダー自身の出力、充電状態といった走行データを利用した、ライドアシスタントとしても機能する。もちろん収集した走行データは後から分析可能。また、フラッシュライトの操作といったセキュリティ機能もこのアプリから設定・制御できる。そのほか、ハンドルには簡易ながらデジタルディスプレイも装備している。

Serial 1が搭載するバッテリーは、ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」の開発チームが設計したもの。フレームの低い位置に搭載することで重心の安定化を図っている。

また、ラインナップはシティバイクの「MOSH/CTY」、コミューターの「RUSH/CTY」があり、「RUSH/CTY」には「RUSH/CTY STEP-THRU」と「RUSH/CTY SPEED」の2バリエーションが提供される。デザインやパワートレインは第1世代のものを踏襲しており、連続出力250W、最高速度20mph(RUSH/CTY SPEEDのみ28mph)となっている。価格は3,799ドル(約49万円)から5,599ドル(約72万円)だ。

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