折りたたみ式デバイスにどこまで本気なのか

Google「Pixel」ロードマップ入手との主張。縦折り機やPixel 8など

Image:tinhkhuong/Shutterstock.com

ここ数年、Googleはモバイル端末「Pixel」シリーズのラインナップを急速に充実させている。つい最近も「Pixel 8」のカメラ情報「Pixel Tablet」の実機写真が流出したばかりだが、新たに2023年以降のロードマップと称される噂話が報じられている。

これはAndroid情報サイトAndroid Authorityが「匿名の信頼できる情報源」の話として伝えているものだ。もっとも「ロードマップ」は確定したものではない、との但し書き付きである。

まず2023年後半に登場する「Pixel 8」(コード名「Shiba」)と「Pixel 8 Pro」(同「Husky」)について。上位モデルのPixel 8 Proは、筐体とディスプレイのサイズともにPixel 7 Proとほぼ同じになるという。が、Pixel 8はディスプレイも本体サイズもPixel 7より小さくなるとのことだ。

Pixel 7はPixel 6よりわずかに小さかったが、次期モデルはさらにコンパクト化が進むのかもしれない。

また廉価モデル「Pixel 7a」(コード名「lynx」)は、Pixel 6aと同じ価格になるという。これまでの噂話を総合すると「価格据え置き」という見通しは意外だ。数ヶ月前の情報では、Pixel 7aには望遠レンズやワイヤレス充電対応など、最上位機に近い機能が詰め込まれ、6aから大きなアップグレードになると予想されていた

次に、噂の折りたたみデバイス「Pixel Fold」の続報だ。すでにPixel 7/7 Proと同じTensor G2チップを搭載することや、価格が1,799ドルになることが複数の情報源から伝えられていたが、2024年以降もシリーズ化する可能性があるようだ。Googleは初号機の反応を見てから、後継機を投入するかどうか検討するとの趣旨が語られている。

折りたたみ式でもっと興味深いのは、GoogleがGalaxy Z Flipの競合モデルを検討しているという話だろう。もし仮にこの路線が実現すれば、2025年にはフリップ式(縦折り式)の折りたたみモデル、非折りたたみの標準モデル(おそらく「Pixel 10」)、それに大小サイズがあるProモデル2つが投入される可能性があるとのことだ。

また、フリップ式が開発中止された場合は、非折りたたみ式の標準モデルとProモデルがそれぞれ大小2種類の4機種になる見通しだという。このモデル構成は、完全にiPhone 14シリーズのそれと一致している。

今回の噂話については、折りたたみ式デバイスに関しては「たられば」混じりで仮定の話が多い印象を受ける。2023年内の折りたたみスマートフォンの出荷台数は、スマホ全体の約1.3%(12億7030万台のうち1700万台)にすぎないとの推計もあり、Googleがこの市場に対してどれだけ本気なのかは未知数といえそうだ。

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