成果は出ている?

Twitterの「狂ったようなコスト削減」、マスク氏が真意を説明

Image:Tada Images / Shutterstock.com

Twitterの現CEO、イーロン・マスク氏は水曜日、Twitterの音声チャット機能「Spaces」でディスカッションを開催し、いまのような急激な変更を加えなければ、Twitterが「年間30億ドルが流出する状況」に向かっていたと述べた。

マスク氏はTwitterを10月27日に手中に収めて以来、当時の経営陣をはじめ従業員の大半を解雇し、残りの従業員にはハードコアな勤務を要求した。さらにトランプ元大統領をはじめとする永久追放処分にされたアカウントを次々と復活させるといった変更を次々と加えている。

今回、Spacesの場でマスク氏は、現在のTwitterの財政状況を示し、「緊急の避難訓練をしておくべきかもしれない。この会社はエンジンから出火し、コントロール不能に陥った飛行機のようなもので、いまは機首を地面に向けている状態」だと述べた。

マスク氏によれば、Twitterは2023年には約50億ドルを支出すると言う。そして買収による125億ドルの負債で年間約15億ドルの返済が必要である、支出計画も踏まえると、何もしなければ約30億ドルの収益を含めても65億ドルの純キャッシュアウトフローに直面しているとした。そしてこれが「ときどきメチャクチャに見えるかもしれない私のコスト削減の理由だ」と説明している。また、Twitterの手もとの現金は10億ドルであるとも述べた。

それでも、マスク氏は「バーンレートを大幅に削減し、サブスクリプション登録者からの収益を増やすことによって、実際にはTwitterは、来年は大丈夫だと思う」と述べている。また主要な広告主から、Twitterへの広告出稿はあらゆるSNSの中で最も投資収益率が低いと言われているとしつつ、Twitterがどのように投資に対するリターンを提供できるかを、広告主たちと話をしているとした。

マスク氏はTwitter買収前に、Twitterを「万能アプリ」に変えたいとの考えを示していたことから、今後はサービスを通じた送金機能やショッピング機能を付け足していく可能性がある。マスク氏は広告ではなく、TwitterのサブスクリプションプランであるTwitter Blueを収益の柱に据えようとしており、新機能はまずBlueを通じて発表されるだろう。

強引だったり行き当たりばったりだったりと、いっけん不規則に見えるマスク氏の大ナタ的改革も、こうして説明されれば、なんとなく正しい方向を向いているようにも思える。

ただ、だからといってベンダーへの支払い停止や不動産の家賃滞納、従業員のプライベートジェット使用料の支払い拒否など、すでに使ったものに対する対価支払いをしないのは褒められたものではなく、またモデレーションに関する問題なども経営とは別の部分の話だ。

先週には、マスク氏の自家用機の位置をツイートするアカウント@ElonJetのせいで家族のクルマがストーカーに追跡されたと述べ、当該アカウントの凍結から、問題を報じたジャーナリストらのアカウント凍結、Mastodonやその他SNSへのリンクを禁止するルール変更などを次々と実施した結果、さすがにやり過ぎではないかとの声がマスク氏に向けられた。

そしてマスク氏は突然、TwitterのCEOを辞めるべきかをフォロワーに問うTwitter投票を行い、結果に従うとした。その結果はYes(辞めるべき)の得票が57.5%にのぼり、No(辞めるべきではない)を上回ったが、これを受けてマスク氏はすぐにCEOを辞めるのではなく「CEOを引き受けるという十分に愚かな誰かが見つかれば、”Twitterのチーフ”の座を譲る」と述べた。

そしてその言葉には「そうなったら私はソフトウェアとサーバーチームを指揮するだけだ」というひと言が付け加えられていた。実際のところ代わりのCEOが現れたとしても、このSNS企業の舵取りを変わりなく行う考えであるようだ。

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