アーケード版「ムーンウォーカー」はいまだに移植されず

セガ大型ライドに出演のマイケル・ジャクソン映像、マスターテープが発掘

Image:SEGA/ted909

1990年代にセガの8人乗り大型ライド筐体「AS-1」向けに作られた、業務用ゲーム「マイケル・ジャクソン・イン・スクランブルトレーニング」。国際的スーパースターのマイケル・ジャクソン本人が司令官を務めるゲームだが、その映像のマスターテープが発掘され、YouTubeやInternet Archive上で公開されている。

セガの大ファンだったマイケルが同社のゲームと何度もコラボしたことは、広く知られている。主演映画『ムーンウォーカー』を元にしたゲームも作られたほか(家庭用と業務用の2種類)、音ゲー「スペースチャンネル」シリーズにも登場。パート2では主役の上司である「スペースマイケル」として “出演” しているほどだ。

今回のAS-1用アーケード(業務用)ゲームもその1つ。ストーリーとしては、2015年(過去になってしまったが)に宇宙パイロット訓練校が設立され、マイケルが司令官として登場。大気圏外で訓練を受ける8人のクルーを指導するも、敵国の奇襲を受けて急きょ実戦に……という流れだ。ゲーム全編がCGで描かれているなか、ガイド役のマイケルだけは実写で撮影されている。

要はディズニーの「スター・ツアーズ」と同様のシミュレーションライドだが、実写マイケルと4軸油圧による揺れがゲームプレイを大いに盛り上げる。もちろんサービスはとっくに終了しており、わずかに手ぶれの激しい映像で記録が残っているだけだった。

このゲームのために収録された映像のマスターテープと思しきものが、今年初めに英国のフリーマーケットで発見された。亡くなった親戚の持ち物が売りに出されていたのだが、その親戚はセガ・アミューズメンツ・ヨーロッパの元社員だったのだ。「SEGA AS-1(Michael Jackson Vers)」とだけ書かれたD-2テープを、熱心なコレクターが中身も分からずに手に取ったのである。

このテープを買った人物は、Facebookのセガファングループで正体を突き止めるように呼びかけた。その結果、デジタルアーカイブサービスOxford Duplication Centreの協力が得られて、テープから映像が抽出された次第だ。

その映像はYouTube上で公開されているほか、Internet Archiveでは英語版と日本語の吹き替え版をともに観ることができる。埋もれたまま失われたかもしれない貴重な資料が無事に救出された幸運や、公開に尽力した人々に感謝しつつ、マイケルの演技を堪能したいところだ。

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