単なる多数決ではないとのこと

Twitter、多数のユーザーがツイートを評価する「コミュニティノート」提供開始

Image:Twitter

Twitterは12月11日、誤解を招く可能性のあるツイートに対し、一般ユーザーが背景情報を提供して評価する仕組みである「コミュニティノート」をグローバル展開すると発表した。米国では、Birdwatchという名称で2021年に登場し、10月からすべての米国ユーザーが利用可能となっていた機能だ。

コミュニティノートは、いわゆるファクトチェックと似たようなものだが、専門機関ではなく、ユーザーが主体となって行うのが他とは少し変わっているところだ。ユーザーが誤解を招きやすいツイートを見つけた場合に、その背景情報をコメント(ノート)として残すことができ、そのノートを多数のユーザーが役に立ったと評価すると、もとのツイートにそのノートがラベルの様に表示される。なお、ノートを作成するには、コミュニティノートの協力者としてあらかじめ登録が必要になっている。

すでに日本でも、いくつかの条件(Twitterルールへの違反についての通知を最近受け取っていない、Twitterに登録してから6か月以上経過している、電話番号を認証している)を満たせば参加登録は可能なようだ。

ノートが作成されたツイートや、評価を求めているノートは「コミュニティノート」のページにまとめられている。まだ英語のツイートしか表示されないが、近いうちに日本語のツイートも表示されるようになるのだろう。なお、作成されたノートについて、もとのツイートの投稿者は異論があれば再審査を要求できる。

多数のユーザーが評価に加わるという点で、一定の信頼性は担保できると考えられる。ただ、悪意のあるユーザーがまったくでたらめなノートを作成し、多数のユーザーがそれを信頼できるとして評価して、虚偽のノートを表示してしまう可能性も考えられる。この点に関しては、単なる多数決ではなく、それを評価した人々が異なる視点を持っているかどうかを考慮しているとのことだ。

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