AI生成であることを明記

Adobe StockがAI生成画像の指針公開。各社で対応分かれる

image: Adobe

Adobeは12月5日(現地時間)、ストック画像サービスAdobe Stockで画像生成AI(Generative AI)が生成した画像を受け入れるための新しいガイドラインを公開した。

Stable DiffusionやMidjourneyなど、すでに定着しつつある画像生成AIだが、学習に使われるデータの扱いがグレーであったり、クリエイターの仕事を奪うなどの批判もあり、その扱いは各サービスにより異なっている。

最近ではCLIP STUDIO PAINTがユーザーからの批判を受け、画像生成AI機能の実装を取り下げるという発表も行われていた。

これに対してAdobeは、「初期のGenerative AI技術はその適切な利用方法について懸念を引き起こしたが、Adobeは、この技術が人間の想像力に取って代わることを求めない一方で、アーティストに力を与えるツールへと進化するよう支援することに尽力している」と、その利用について肯定的だ。10月に行われたAdobe Maxでも、PhotoshopへのGenerative AI技術の搭載を発表していた。

肝心のAdobe Stockへの画像生成AIが作成した画像の受け入れだが、もちろん無条件に受け入れるわけではなく、いくつかの基準をクリアする必要がある。

まずAIが作成した画像は、写真的に見えたとしてもすべてイラストとしてラベル付けを行い、AIが作成したことも明示する必要がある。また人物、場所、財産、アーティストのスタイルに言及したものなど、第三者のコンテンツに基づく画像を適切な許可なく提出することを禁止している。

他のストックサービスでは、Getty ImagesはAIが生成した画像を禁止しているが、Shutterstockは、禁止する明確なポリシーは制定していない。

Adobe Stockが受け入れを表明したことで、今後業界にどのような変化が訪れるのかも注目したいところだ。

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