衛星の電波が届くギリギリの地点だった模様

iPhone 14「衛星経由の緊急SOS」、アラスカで遭難の男性を救う

Image:Apple

アップルは11月15日から、iPhone 14シリーズでの「衛星経由の緊急SOS」機能を米国およびカナダで提供開始している。Wi-Fiや携帯電話の電波が届かない場所で救助を呼べるものだが、本機能が米アラスカで早くも人の役に立ったと報じられている。

アラスカ州警察の発表によると、12月1日(現地時間)に、ノールビクからコツェビューまでスノーモービルで移動中の男性が立ち往生しているとの通報が入ったという。この男性は人里離れた寒冷地におり、他に通信手段がないため、iPhone 14の衛星通信機能でSOSを発信し、当局にピンチを知らせた次第だ。

アップルの緊急対応センターは、地元の捜索救助隊やノースウエスト北極圏区・捜索救助(NWAB SAR)コーディネーターと協力。そしてNWAB SARが4人のボランティア捜索隊員を、アップルから提供された男性のGPS座標に直接派遣したとのことだ。

男性は無事に救出され、怪我もなかったと伝えられている。上記のノールビクとコツェビューはともに緯度69度に近いが、アップルは「カナダ北部やアラスカなど、緯度62度以上の場所では、衛星接続ができない場合がある」と説明している。つまり衛星経由にせよ、助けが呼べるかどうか際どい地点だったようだ。

救助にあたった隊員たちは「最初の通報に含まれていた情報の正確さと完全さに感銘を受けた」と述べているという。衛星経由の緊急SOS機能は、単に遭難者の現在地を送信するだけでなく、緊急事態に関する質問をし、状況を伝えさせる仕組みだ。こうすることで正確性を期し、迅速な救助活動を支えているのである。

衛星経由の緊急SOS機能は、すべてのiPhone 14ユーザーが利用できる。もちろん提供対象となっている地域でのみ有効であり、記事執筆時点でサポートされている言語は英語、スペイン語、フランス語に限られている。

そして12月中にはフランス、ドイツ、アイルランド、英国でも利用可能になると予告されている。日本で提供される時期や、あるいは提供されるかすら不明だが、2022年末から2023年にかけて利用できる地域が広がると噂されており、朗報を待ちたいところだ。

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