デカい12.9インチProモデルなら両立も可能?

iFixitが第10世代iPadを分解。第2世代Apple Pencil非対応の理由がわかった

Image:iFixit

IT製品の分解で知られる修理業者iFixitは、10月に発売された第10世代iPad(いわゆる「無印iPad」最新モデル)の分解ビデオを公開。その中で内部構造を詳しく説明するとともに、最大の疑問とされていた「なぜApple Pencil(第2世代)がサポートされず、初代Apple Pencil対応に留まっているのか」を解き明かしている。

この分解の結果、最新iPadの横向きに配置された自撮りカメラが、第2世代Apple Pencil用のワイヤレス充電コイルが配置されていたであろうスペースを占拠していることが明らかとなった。充電コイルやApple Pencilを固定するマグネット等も、カメラに干渉してしまう事情もあったと推測される。

そのため第10世代iPadは初代Apple Pencilしか使えず、ペアリングと充電には変換アダプタが必要である。初代Apple PencilはLightning端子だが、iPad本体はUSB-Cに移行しているからだ。

つまり、第9世代ではできた「本体にApple Pencilを直挿し」すらできない奇妙な事態となっているが、ビデオ会議のニーズに対応する優先順位が高かったのかもしれない。実際、公式サイトでも「横向きの12MP超広角フロントカメラ」がかなり強く謳われている。

さて、iFixitの分解は、バッテリーは2セル構成で容量は7,606mAh、A14 Bionicチップを搭載したロジックボード(メイン基板)など、iPadの内部構成を明らかにしている。

特に修理業者として評価が高いのは、バッテリーが第5世代iPad Airや第6世代iPad miniのように「引っ張れば剥がせる」プルタブを備えており、交換しやすくなっていることだ。これに対して第9世代iPadや古い世代のモデルは、バッテリーが完全に接着されていたという。

その一方でiFixitは、iPadのUSB-Cポートがロジックボードにはんだ付けされていることに失望。また、アップルのセルフサービス修理プログラム(日本では未提供)では第10世代iPad用の部品やマニュアル、ツールを提供していないため、ユーザーが自ら修理を完了することも難しいと指摘している。

今回の分解レポートを見るかぎり、ビデオ会議に適した横向きのカメラと、iPad本体からワイヤレス充電する第2世代Apple Pencil対応を両立することは、非常に困難な印象を受ける。もっとも、それはサイズが大きくないモデルゆえの事情でもあり、将来の12.9インチProモデル等では「横置き状態でタテにApple Pencilを貼り付ける」形で実現するのかもしれない。

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