アルゴリズムによる「おすすめ」は反発を招きがち

Twitter、ホーム画面にフォロー外ツイートの表示を増やすと宣言

Image:Worawee Meepian/Shutterstock.com

Twitterを買収したイーロン・マスク氏は「これから数ヶ月、馬鹿なことをやっていくだろう」と宣言し、トライアンドエラーを繰り返してシステムを変革していく方針を打ち出していた。

その方針を裏付けるように、Twitterが今後は各ユーザーのタイムラインにフォローしてない人のツイートを増やしていく可能性をアナウンスしている。

Twitter公式サポートアカウントは12月1日、全てのユーザーが「プラットフォームで最高のコンテンツを確実に見られるようにする」ために、過去に見たことが無いユーザーを含めてレコメンデーションを拡大していくと述べている。

この「レコメンデーション(おすすめ)」とは、Instagramが好んで使っている言葉だ。一般的には運営側がアルゴリズムにより選んだ、定着率の向上に繋がりそうな投稿をユーザーのタイムラインに挿入することを意味している。

もっともTwitterでは現状でもタイムラインの順番が変わったり、他人が「いいね」したツイートが混ぜられており、すでにレコメンデーションは稼働している。上述の公式ツイートも、それを踏まえた上でレコメンデーションを“拡大”すると述べているのだろう。

Twitterはそれ以上の詳細な情報を提供していないが、リンク先のブログ記事ではレコメンデーションの仕組みが説明されている。日付は9月20日、つまりマスク氏が買収する前のエントリだが、基本的なシステムは変わっていないと示唆しているようだ。

このブログ記事によると、レコメンデーションは「ホームタイムライン、検索タブ内の特定の場所、Twitterのその他の場所」に表示されるという。現状ではタイムラインの右上にあるキラキラボタンをタップすることで、アルゴリズムにより作られた「ホーム」と「最新ツイート」(フォローしたアカウントのつぶやきやRTが時系列順に表示される)を切り替えることができる。

Twitterがより多くのおすすめツイートを「ホーム」に表示させるに留まるのか、それともさらに攻めた内容となるのかは、記事執筆時点では不明である。一部のユーザーからは、すでに「ホーム」に変化が生じているとの報告も聞こえてくる。

上述したように、これまでの「ホーム」も時折フォローリスト外からのおすすめツイートが混じっていたが、ほとんどはフォローしている人々のつぶやきが非時系列に並べ替えられるだけだった。それが「見知らぬ人のおすすめツイートだらけ」になる可能性もあるわけだ。

マスク氏が買収する以前にも、Twitterはレコメンデーションを強化しようと試みたものの、ユーザーからの反発を受けて方針を転換していた。より積極的に行われているInstagramでは、不要なおすすめ投稿が目立ちすぎると不満の声が上がり、それらを非表示にしたり広告なしで閲覧できるサードパーティ製アプリが注目を集めたこともあった(わずか1日でApp Storeから削除)。

Twitterが収益化をはかるために、広告収入の増加やユーザーの定着率、ひいては有料プラン「Twitter Blue」の加入者増にも繋がりうる施策を打ち出すことはやむを得ない。とはいえ、基本的に「自らフォローしている人々の投稿だけ見る」ことが目的であるSNSでは、逆にユーザーの反発や離脱を招きかねないため、慎重な姿勢が求められそうだ。

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