提携先はイリジウム?

「Galaxy S23」は衛星通信に対応、緊急メッセージ以外も送れる可能性

Image:Boris Rabtsevich/Shutterstock.com

サムスンの次期フラッグシップ「Galaxy S23」シリーズは、2023年初めに発売と予想されている。あと数ヶ月に迫っているなか、これらもiPhone 14シリーズと同じく衛星通信に対応するとの噂が報じられている。

今月末からアップルは、iPhone 14シリーズでの「衛星経由の緊急SOS」機能を米国およびカナダで提供開始する。Wi-Fiや携帯電話通信の電波が届かない場所でも緊急サービスにメッセージを送ったり、「探す」アプリを通じて衛星経由で自分の位置を共有できるなど、非常時に救助を呼べるものだ。

韓国の電子産業情報誌ETNewsによれば、サムスンもGalaxy S23シリーズ向けの衛星通信技術を開発しているという。もちろん自前で通信衛星は持っていないため、パートナー企業が必須だが、それは米イリジウムのようだ。同社は今年初め、66機の低軌道通信衛星(地上780kmの位置に配置)をスマートフォンと接続する技術の開発契約を、メーカー各社と締結したと報じられたことがあった。

アップルの衛星通信は上記のように緊急時に限られるが、サムスンは「テキストメッセージや低容量の画像などのデータを数百kbpsで送信すること」を目標にしているという。

最大の技術的課題は「高性能のアンテナをスマホにも内蔵できるほど小型化すること」だが、それを「既存のモバイル通信モデムと衛星通信モデムを統合してデジタルデータを処理する技術」込みで完成したようである。

また最上位モデルの「Galaxy S23 Ultra」は、新型の指紋センサーを採用するとも噂されている。Twitterユーザーの@RGCloudS氏によれば、クアルコムの第3世代(最新式)3D超音波指紋センサーを採用するとのことだ。

これは、有名リーカーのAlvin氏も述べていた。クアルコム製最新センサーはVivo X80 ProやiQOO 9 Proなど他社スマホに採用されており、指紋を認識できる領域が広く、「迅速かつ高いセキュリティ性能」も謳われている

Galaxy S23シリーズはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2搭載が予想されているが、他社向けよりもクロック数が高い特別版が搭載されるとの噂話もある。Androidを好むユーザーには、待望のデバイスとなりそうだ。

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