米国では難聴の6人に1人しか補聴器を使ってないとのデータも

AirPods Pro、高価な補聴器に匹敵する可能性ありとの調査結果

Image:adriaticfoto/Shutterstock.com

アップルのワイヤレスイヤホンAirPodsモデルは、iPhoneやiPad、iPod touchとの組み合わせで、声を聴き取りやすくする「ライブリスニング」機能が使える。これによりAirPods Proが、高価な補聴器に匹敵するかもしれないとの調査結果が報告されている。

iScience誌に発表されたレポートは、AirPods ProとAirPods(第2世代)、標準的な補聴器と1万ドルのプレミアム補聴器を対象としたもの。軽度から中等度の難聴を持つ成人21人につき、4つのデバイスを使って聴力検査をしたとされている。

それによると、AirPods Proの音声増幅機能(ライブリスニング)により、軽度から中等度の難聴の成人は、2つの処方補聴器(処方箋に基づく専門補聴器)とほぼ同じくらい音声が聞き取れたとのこと。もっともAirPods(第2世代)は難聴を軽減するほどの効果はなかったそうだ。

今回の研究でも、AirPods Proは米食品医薬品局(FDA)の基準を満たしていなかったという。それでも、あまり高度ではない補聴器と同程度には音声を増幅していたと述べられている。

アップルのライブリスニング機能は、iPhoneやiPadなどを話している人に近くに置き、マイクのように集音させてAirPods(やBeatsヘッドホン)に送ることで、音声を聞き取りやすくするものだ。iOSデバイスやiPadデバイスに、iOS/iPadOS 14.3以降を搭載しておく必要がある。

米国では何百万人もの人々が難聴を患っているが、専用の補聴器は数千ドルかかり、通常は保険の適用外でもあることから、ほとんどが我慢して生活しているという。69歳以下の成人のうち、難聴でも約6人に1人しか補聴器を使っていないとのデータもある

アップルはiOSでも聴覚のアクセシビリティ機能に力を注いでおり、ライブリスニングのほか「見てわかる警告」などの機能も実装している。より多くの人々がこれらの機能を知れば、追加費用なしに日常がより便利で豊かとなりそうだ。

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