ワクチンでエレキバンいらずな身体に

「コロナワクチンは人を磁化」と主張の米医師、免許剥奪へ

Image:Alexander Limbach/Shutterstock.com

オハイオ州医師会は、2021年に州議会議員に新型コロナワクチンを接種すると人体が磁化されると証言し、さらにその他根拠のない反ワクチン関連の陰謀論を唱えて物議を醸した、シェリー・テンペニー医師から医師免許を剥奪することを検討している。

テンペニー医師は2021年6月8日にテレビに出演した際に「インターネット上で、ワクチン接種を受けた人が磁気を帯びている写真を見たことがあるでしょう」と述べ、「彼らは額にカギを付けておくことができ、さらにスプーンやフォークを身体の至るところくっつけることができる」と続けて周囲をザワつかせた。

さらに「すべての5Gアンテナ」と、ワクチンに使用される部品の間に「まだ特定されていないインターフェース」が存在する可能性があると述べた。いうまでもなく、ワクチンの中には金属や何らかの部品などは含まれていないのだが、医師はそのインターフェースが何をするのかは「まだ証明されていない」とし、「われわれはそれを突き止めようとしている」と語った。

オハイオ州医師会は、先のテレビ出演から1か月後の7月14日に、いくつかの質問をするためテンペニー医師のオフィスを訪れた。具体的な質問内容や、それが何の調査に伴うものかは記されていないが、流れ的にテンペニー医師がテレビで話した意味不明の説明と無関係とは考えにくいだろう。ただし記録によると、7月14日はテンペニー医師が不在で、その後の医師会から送られた追加の連絡やメールにも応答がなかったという。

医師会はやむなく、2021年9月7日に質問書を含む内容証明郵便を送ったが、テンペニー医師の弁護士は「医師会には質問について合法な根拠を持っていない」と主張し、一切の回答を拒否するとの返答だった。その後も2度にわたって調査会議にテンペニー医師を呼び出したものの、やはり「合法な根拠なし」として出席を拒んだ。医師会は「調査に協力しなかった」こと自体が重大な違反に該当すると反論し、協力しないことは医師免許の認定を危うくしていることを伝えた。

その後、テンペニー医師は聴聞会を開くよう求めた。一方、医師会は聴聞会の有無にかかわらず、医師会は申請者への免許や診療証明書の交付を拒否することができ、個人の免許または診療証明書を取り消す場合、医師会はその処分を永久的なものと指定することもできる、と警告している。

実際に医師会がテンペニー医師から免許を剥奪して永久追放処分にするかはまだ決定されていないが、同医師はテレビ出演後、反ワクチンの誤情報を広め、Qアノンなどワクチンに無関係な陰謀論などを拡散し続けているとのことだ。

ちなみに、テンペニー医師がテレビ出演時に支持したオハイオ州におけるワクチン義務化を禁止する法案(HB248)は、審議が止まったままになっている。

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