新品製造だけでなく修理にも時間がかかる状況に

MacBookの修理部品が不足、アップルがお客に一度持ち帰ってもらっているとの噂

Image:Viktollio/Shutterstock.com

今なお世界的な部品不足が長引いているなか、アップルがMacBookなどの修理に時間がかかる場合は、お客に機器を持ち帰ることを許可していると報じられている。

つまり修理に持ち込まれたデバイスを一度は家に戻させて、必要な部品が届いてから改めて修理サービスプロバイダなどに送りかえしてもらう、というわけだ。

米MacRumorsによると、お客がデバイスを持ち帰った場合、修理に必要な部品が到着すると連絡が来るという。その日から5日以内に端末をサービスセンターに返送しなければ、修理がキャンセルされるとのことだ。

今回の情報源は明らかにされていないが、MacRumorsはApple Storeや正規サービスプロバイダに配布された内部文書を入手することがよくあり、たとえば「Apple Watch Series 2が部品不足のためにSeries 3に交換してもらえる」(2019年当時の話)などを正確に報じていた。

この新たな方針は一部の地域で実施され、部品が届くまで持ち帰ることができるかどうかは、サービスセンターの判断に委ねられるそうだ。常識的に考えれば、これは一部の不具合はあっても電源が入り、使用できる状態のデバイスのみに適用されると推測される。

中国・上海など生産拠点のロックダウンにより一部Macの製造が滞っていることは知られているが、実はiPhoneとMacの修理部品不足も深刻だという。MacRumorsの情報筋によると、16インチMacBook Proのディスプレイなど、MacBook Pro用のパーツは一部地域で到着までに最大2ヶ月かかっているとのことだ。

また、MacBook ProとMacBook Airの一部モデルについては、トップケース(バッテリー、キーボード、内部シャーシを含む)などの部品は、調達に数週間かかる可能性があるという。一部の家電製品も部品が足りず修理が数ヶ月待ちという声も聞こえていたが、MacBookユーザーも他人事ではなさそうだ。

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