同じく中国の重慶へ

MacBook Proの納期遅れが解消? 生産拠点を上海から移転か

Image:Apple

アップル製品のサプライヤーである台湾Quanta Computerは、中国・上海工場がロックダウンにより操業が制約されているため、MacBook Proの生産を重慶(同じく中国)の工場に移転する可能性を検討しているとの噂が報じられている。

これは台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesが、有料記事で伝えていることだ。上海はハイエンド(14インチおよび16インチ)MacBook Pro唯一の生産拠点のため、現地でのロックダウンは両製品の納期が大幅に遅れている原因になっていると見られていた

先週もDigiTimesはMacBook Pro関連の工場が操業を再開しつつも、人手不足や物流上の問題があり、従来の10 – 20%しか生産能力が出せていないと報じていた。実際、記事執筆時点でもMacBook Proは14/16インチともに、公式オンラインストアでは納期が7月半ば – 6月下旬(米国では – 8月上旬)とされ、注文から1ヶ月半 – 2ヶ月近くまで延びている。

今回の報道が本当であれば、MacBook Proの生産も再び軌道に乗り、発注した顧客にとっても配送までの待ち時間が短くなるかもしれない。もっとも増産できたとしても、中国のゼロコロナ政策による交通規制や港湾での積み下ろしなど、物流の問題から速やかに解決しない可能性もあるだろう。

アップルは先月の決算説明会で、新型コロナ禍の影響や半導体不足により、消費者の強い需要を満たせるだけの製品を作ることが引き続き難しく、次四半期には40億 – 80億ドル(約5,200 – 1兆4,000億円)相当の売上機会を失うかもしれないと警告していた。14/16インチのMacBook Proを急ぎ入手したい方は、公式ストアの「Mac整備済み製品」をチェックしておくといいかもしれない。

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