前面カメラ配置やアクセサリーなども刷新
アップル、第10世代「iPad」発表。ホームボタン廃止/USB-C採用
アップルは、10.9インチサイズのタブレット端末「iPad」第10世代モデルを発表。2022年10月26日より発売する。
予約受付は本日10月19日から開始し、税込価格はWi-Fi+Cellularモデルが116,800円(256GB)/92,800円(64GB)、Wi-Fiモデルが92,800円(256GB)/68,800円(64GB)。カラーバリエーションはブルー/ピンク/イエロー/シルバーの4色をラインナップする。なお、2021年発売のiPad(第9世代)も販売を継続する。
第9世代からの外見上の変更点として、画面サイズがやや大型化。加えて、前面に搭載していたホームボタンを廃止した。指紋認証のTouch IDは、トップボタン側に移動した上で引き続き搭載している。また、充電/データ通信端子にはUSB-Cを採用した。
スペック面では、チップは6コアCPU/4コアGPU/16コアNeural Engineを備えた「A14 Bionic」へ、ディスプレイは2,360×1,640解像度/最大SDR輝度500nitの「Liquid Retinaディスプレイ」へとそれぞれ強化。その性能は「最も売れているAndroidのタブレットよりも最大5倍高速」であるとアピールし、縁まで広がった画面領域で、アプリケーションやゲームを快適に楽しめるとする。
背面には1,200万画素の広角カメラを搭載。また前面カメラは、iPadとしては初めて長辺側に配置。FaceTimeのビデオ通話やSNS用ビデオの撮影などにおいて、ユーザーが常に正面からカメラを見るよう意図したという。前面カメラは1,200万画素/視野角122度で、ユーザーが動いてもフレームに捉え続けるよう自動的に調整する「センターフレーム」に対応する。
カメラと同調するよう設計されたデュアルマイクも備えており、周囲の雑音を低減。新しい横向きのステレオスピーカーや表示領域の広いディスプレイも組み合わせることで、素晴らしいビデオ視聴体験を実現するとしている。
通信面ではWi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2をサポート。Wi-Fi+Cellularモデルでは5G(sub-6GHz)にも対応する。バッテリー持ちは最大10時間(Wi-Fi接続、ビデオ再生時)。
アクセサリーとして、新設計の「Magic Keyboard Folio」(35,680円/税込)が用意される。フルサイズのキーに加えiPad用としては初めて大型トラックパッドを搭載。iPad本体のSmart Connectorにマグネット接続するだけでデータ通信/電源供給を行い、キーボード部とスタンド付のバックパネル部との2ピースに分割できるよう設計されている。
ほか、Apple Pencilは第1世代モデルに対応する。なお、ペアリングと充電には新しいUSB-C – Apple Pencilアダプタが必要となる。アダプタは新バージョンの第1世代Apple Pencil(14,880円/税込)に同梱されるほか、1,380円(税込)で別売もされる。
外形寸法は248.6W×179,5H×7Dmm、質量はWi-Fi+Cellularモデルが481g、Wi-Fiモデルが477g。
- Source: 第10世代「iPad」