Pixel 7は8万2500円から

「Pixel 7/7 Pro」は10月13日発売。最新Tensor G2チップでAI処理高速化

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米Googleは10月6日深夜の「Made by Google」で、最新スマートフォン「Pixel 7」および「Pixel 7 Pro」を正式発表した。Pixel 7の価格は8万2500円から、Pixel 7 Proは12万4300円から(ともに税込)。すでに予約申込みを受付中で、国内では10月13日に発売予定だ。カラーはObsidianとSnow、Hazelの3色。Pixel 7はObsidianとSnow、Lemongrassの3色展開となっている。

Pixel 7とPixel 7 Proともに、最新プロセッサー「Google Tensor G2」チップを搭載。前世代のGoogle Tensorチップよりも処理能力や省電力性能が向上し、機械学習の強化が謳われている。Tensor G2チップは、初代Tensorチップよりも電力効率が20%向上し、その結果バッテリー持続時間も改善されているとのこと。またTPU(Tensor Processing Unit)も強化され、機械学習の処理が60%も高速化したそうだ。

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まず上位モデルのPixel 7 Proは、6.7インチQHD+の有機EL画面(10Hz~120Hzの可変リフレッシュレート)という仕様は先代のPixel 6 Proと変わらないが、最大輝度が25%向上したとのことだ。また昨年モデルから引き継がれた背面のカメラバーは、本体フレームと一体化した金属製に変更されている。

かたや標準モデルのPixel 7も、6.3インチのFHD+有機EL画面であることや、最大90Hzの可変リフレッシュレート、常時表示などの仕様は先代のPixel 6と変わりない。ただし、最大輝度はPixel 7 Proと同じく、25%向上しているとのことだ。

カメラ性能も先代とほぼ共通しており、Pixel 7は広角+超広角、Pixel 7 Proは広角+超広角+望遠の組み合わせ。望遠レンズは前モデルの光学4倍から5倍へと強化され、電子式および光学式手ぶれ補正を搭載しつつ、デジタル処理を併用することで最大30倍の超解像ズーム(先代は20倍)も可能となっている。また背面カメラは両モデルとも、すべてのレンズで、レーザー検出オートフォーカス(LDAF)に対応している。

さらにPixel 7 Proのみのカメラ機能として、細部まで写し取れる「マクロフォーカス」を超広角レンズに搭載。雨の滴やバラの花びら、草の葉などの緻密なディティールをとらえた美しい写真が撮れるという。

ほか、被写体に焦点を合わせたまま背景をぼかす「シネマティックぼかし」や、さまざまな肌の色の微妙な違いを正確に写真に反映する「リアルトーン」は、Pixel 7/7 Proで共通して搭載する。

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両モデルともに注目すべきは、Tensor G2チップによるAI処理だろう。Googleアシスタントによる文字入力が2.5倍も速くなっているほか、ワンタップでピンボケ写真を補正できる(他のデバイスで撮った写真も含む)のは驚きだ。

生体認証としてはディスプレイ内指紋スキャナーと合わせて、顔認証にも対応するとのこと(Pixel 7と共通の仕様)。特に後者は、Pixel 6世代ではついに実現しなかった経緯があり、悲願の機能といえそうだ。

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