チップ製造値上げ+円安で価格も凄まじいものに?
次期Mac Pro、最大48コアCPUと160コアGPUのモンスターマシンに?
アップルが次期Mac ProにAppleシリコン(独自開発プロセッサー)を搭載することは確実と思われるが、どのような仕様になるかは依然として不明なままだ。
一時はM1チップ版モデルが準備されていたものの見送られたという情報があり、今年7月時点では「活発に開発されている」として来年発売されるだろうと言われていた。
そんななか、次期Mac Proには「M2 Extreme」チップが採用され、最大48コアのCPUと160コアのGPU、最大384GBのRAMが搭載されるとの予想が伝えられている。
上記のM1チップ版Mac Proは、昨年5月頃から噂されていたものだ。米Bloombergによれば、その社内コードネームは「Jade 2C-Die」および「Jade 4C-Die」とのこと。CPUは16個または32個の高性能コアと4個または8個の高効率コア、つまり合計20または40コアのバリエーションがあり、GPUは64コアと128コアの2バージョンあるとされていた。
また今年3月にも噂は再燃し、Mac Studioに採用されたM1 Ultraがニコイチになる、すなわちSoCダイ同士をインターコネクトで広帯域かつ低遅延でつないだ(M1 Ultra自体がM1 Maxのダイ2つをインターコネクトしている)ものになるとの説が浮上していた。が、そのプランはキャンセルされた可能性が高そうである。
さて、今回のM2チップ版Mac Proの予想は、アップル関連の老舗メディアMacWorldによるものだ。同誌は、アップルがM1シリーズのチップを倍々ゲームのように強化してきたことを指摘。これに基づき、次期Mac Pro用「M2 Extreme」の仕様を推測している格好である。
以下はMacWorldがM1シリーズチップの発展過程に基づき予想する、M2シリーズチップの仕様リストだ。
・M2:8コアCPUと10コアGPU、最大24GB RAM
・M2 Pro(予想):最大10コアのCPU、最大20コアのGPU、最大48GBのRAM
・M2 Max(予想):最大10コアのCPU、40コアのGPU、最大96GBのRAM
・M2 Ultra(予想):24コアのCPU、80コアのGPU、最大192GBのRAM
・M2 Extreme(予想):48コアのCPU、160コアのGPUコア、最大384GBのRAM
ただしMacWorldは、特に情報源の裏付けもない、ただの予想を書く場合があることに留意されたい。先日も「アップルが10月半ばにイベントを開催する」としつつも、Bloombergが「イベントはなさそうだ」と報じた後はトーンを弱めていた。
ともあれアップルが今後のMac向けチップに、TSMCの3nmプロセス技術を使う可能性は高い。また、同社はTSMCから先端プロセス製造の値上げ要求を受け入れたとの報道もあり、次期Mac Proでは「性能の飛躍的向上」と「(ただでさえ高価な)価格のさらなる上昇」がともにやって来るのかもしれない。