没入型ビューは今後数ヶ月で提供開始

Googleマップ、東京タワーなど250以上の名所が“よりリアル”に。4つの新機能追加

Image:Google

米Googleは9月28日(現地時間)、Googleマップを「現実の世界に近づける」とする4つのアップデートを発表した。

まず1つ目は、「Neighborhood Vibe(近所の雰囲気)」という新機能だ。旅行先などをGoogleマップ上で選択すると、その地域の人気スポットなどの情報が、写真などと一緒にマップ上に表示されるようになる。ベースになっている情報は、Googleマップユーザーによるレビューや写真・動画の投稿だ。すでにGoogleマップは付近の店舗情報などを表示できるが、新機能ではマップ上に直接表示されることで、位置関係を含め、より情報を把握しやすくなるようだ。Neighborhood Vibeは、AndroidとiOS向けに今後数ヶ月で展開予定となっている。

2つ目は、5月のGoogle I/Oでも触れられていた「Immersive view(没入型ビュー)」に関連するものだ。没入型ビューは、Googleマップで天候や交通、混雑状況などの情報を多次元的に表示できるようにするというもの。その一環として7月末には、一部のランドマークにおいて、何十億枚もの高精細なストリートビューや衛星写真などをAIで組み合わせ、より詳細な航空写真を表示する機能を導入していた。今回の発表では、東京タワーを含む250ヶ所以上が追加されている。

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いまのところ、精細な航空写真を眺めるだけの機能だが、没入型ビュー自体は予測モデリングを用いて、過去の情報から推測した将来の天候や、周囲の混雑状況や近隣の飲食店の情報なども表示できるようになる。必要であれば、航空写真からストリートビューに移動し、店内を覗くといったことも可能になる。精細な航空写真はすでに公開中で、没入型ビューはロサンゼルス、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、東京で、今後数ヶ月にわたって展開予定だ。

カメラをかざすことで現在地を把握し、ARでナビゲートを行うライブビューにも新機能が追加。ライブビューで検索を行い、目的の場所や情報をすぐに見つけられるようになる。この機能はロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、パリ、東京で、AndroidとiOS向けに今後数ヶ間にわたって展開される。

現在、一部地域で提供されている、目的地までの最も燃費のいいルート案内だが、米国とカナダでこの機能を提供開始して以来、推定50万トンの二酸化炭素排出量を削減できたとのことだ。これは、自動車10万台分に相当するとしている。この効果をさらに拡大するため、同機能をサードパーティの開発者にも提供される。配送やライドシェアサービスなどが利用することで、燃費改善や節約量を把握できるようになる。今後、正確な燃費計算のためにエンジンの種類なども選択可能になる予定だ。

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