レースコース機能はSeries 4以降にも提供予定
Apple Watch Ultraの「まだ使えない」新機能まとめ
いよいよ大型かつ頑丈なApple Watch Ultraが発売となったが、記事執筆時点(9月25日現在)では、エクストリームスポーツ向けに約束された新機能のすべてが使えるわけではない。
今月初めの「Far Out」イベントで紹介された「画期的な機能」の一部は未実装のままであり、次に挙げるものはソフトウェア・アップデートによって追加されるまでに時間がかかると思われる。
レースコース
8日のイベントで最も注目を集めた新機能の1つは、屋外ランニングやサイクリング中に自分と競争できる「レースコース」だろう。いつものワークアウトで自己ベストまたは前回の走りと競争できるという、レースゲームのゴーストカー機能を思わせるものだ。
公式ニュースリリース等ではApple Watch Ultraとともに紹介されているが、実はwatchOS 9に由来する機能である。Apple Watch Series 4以降で「年内に」利用可能になる予定だ。
Oceanic+アプリケーション
もしも水深40mまでのスキューバダイビングを計画しているなら、Oceanic+アプリが出るまで待つべきだろう。アップルは本アプリをHuish Outdoorsと共同開発し、Apple Watch Ultraを本格的なダイブコンピュータにしたと述べている。
本アプリはBühlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプラン、わかりやすいダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、および安全停止ガイドなどの機能を備えている。リリース時期は「まもなく登場」とのことで、いずれ公式アナウンスがあるはずだ。
新たな低電力モード
Apple Watch Ultraは、通常の使用時で最大36時間のバッテリー駆動時間を達成している。さらに「まもなく登場」という新たな低電力モードでは、最大60時間に達するとのことだ。
国際ローミング機能
通信サービスに加入していれば、Apple Watch Ultraは国際ローミングにより、あらゆる場所で使えるという。アップルは30社の通信プロバイダと提携していると述べているが、米9to5Macは、今のところユーザーが試せるほどには機能していないと指摘している。
もっとも、本格的に機能の提供が始まれば「LTE接続で最大18時間持続するバッテリーで1日以上連絡を取り合え」ると謳われており、万が一iPhoneをなくした場合でも、非常用の連絡手段として役に立ちそうだ。
以上が、Apple Watch Ultraの「まもなく」使える(=今は使えない)新機能のあらましである。アップルは新モデルを発表する際に、新OSの機能について、あたかも新製品だけが使える印象を与えるよう紹介することがあるが、実は旧モデルでもソフトウェア更新により追加される事態は珍しくない。
たとえばApple Watch Series 7でも、サイクリングや転倒検出機能のアップデートが同時に発表されつつ、実際はSeries 4以降でも利用できた。新モデルの購入を検討するときは、魅力的な新機能が旧モデルでも使えないか、しっかり確認したいところだ。