中国のロックダウンの影響により

「iPhone 14」少なくとも1機種は開発が3週間遅れか。発売後も品薄の可能性

今年秋に、次期フラッグシップ「iPhone 14(仮)」シリーズが登場すると予想されている。そんななか、少なくとも1モデルが中国のロックダウンの影響で開発が3週間遅れており、最悪の場合は初期の生産量に影響を与え、発売直後は品薄になる可能性があると報じられている。

日経新聞の英字メディアNikkei Asia(以下、日経)によると、中国の規制は緩められたものの、3月下旬に上海周辺で始まったロックダウンのサプライチェーンに対する影響が長引いているそうだ。先日も、そのために14インチおよび16インチMacBook Proの納期遅れが大変なことになっていると伝えられていた

関係者によれば、「失われた時間を取り戻すのは困難だ… アップルとサプライヤーは、開発を加速させるために24時間体制で取り組んでいる」とのこと。それでも、上海での生産が再開するペースは「かなり遅い」と付け加えられている。

今年のiPhone 14も、ここ数年と同じく、4つのモデルを揃えると見られている。昨年は、iPhone 13 miniの売れ行きが良くなかったことから、それに代えてサイズの大きな通常価格モデルを投入するということで、6.1インチのiPhone 14、6.1インチのiPhone 14 Pro、6.7インチのiPhone 14 Max、そして6.7インチのiPhone 14 Pro Max(以上、すべて仮称)になるとの予想が有力だ。

なお、どのモデルの開発が遅れているのかは不明だが、日経の情報筋によると、25日時点では4機種ともエンジニアリング検証テスト(EVT)の段階にあるそうだ。例年であれば、iPhoneの新モデルは6月末までにすべてEVTを終え、検証段階に移行するとのことだ。

ちなみにEVTとは、アップル製品が量産に入るまでの一過程で、通常はEVT>DVT(設計検証テスト)>PVT(生産検証テスト)の段階を踏むことになる。

そうした開発段階に続いて、FoxconnやPegatronなどの主要なiPhone組立会社が「新製品導入(NPI)」と呼ばれる段階に入り、製造プロセスを整えてから正式な量産に入るという流れ。つまり開発段階が終わらないことには、次の段階に進めないわけだ。

アップルとしては、中国では新型コロナ禍を制御できているように見え、サプライヤーも厳しいコロナ防止対策のもとで操業するのに慣れていることから、今年も新型iPhoneの開発がスムーズに進むと期待していたようだ。

が、中国国内でわずかな感染者が見つかった後、厳しい封じ込め措置が突然行われ、続いて最も重要な生産拠点で1ヶ月もロックダウンが続いてしまい、油断を突かれてしまったと指摘されている。

さらに台湾経済研究所のベテランアナリストは、この状況は生産だけでなく、新製品の開発にも影響を与えるかもしれないと語っている。「サプライチェーンが回復するまでには、少なくともあと1~2カ月かかるでしょう」とのことだ。

来月にはアップルが世界開発者会議(WWDC)を開催し、そこでは新型チップ「M2」を搭載したMacBook AirやMac miniが発表されるとの噂話もある。もし発表されたとしても、実際の発売は数ヶ月後で、製品が消費者の元に届くのは年末、などという事態もあり得るかもしれない。

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