職員のけがは軽微

ザッカーバーグも標的?米大学でVR研究者に小包爆弾

Image:VDB Photos/Shutterstock.com

9月13日夜、米ノースイースタン大学ボストンキャンパスで、VR研究者に届けられた荷物が爆発する騒ぎがあり、職員1名が負傷して救急搬送された。しかし当局の調べが進むにつれ、どうやらこの事件が自作自演だった可能性が高まっている。

警察当局は爆発物を受け取り、手に怪我をした被害者の名前を公表していないものの、地元紙Boston Globeはこの人物が大学のVR研究所のマネージャー職にあるジェイソン・デュハイム氏であることを確認したと報じている。

警察によると、デュハイム氏は届けられた硬質プラスチック製のペリカンケースのケースを開けた際に、手に軽いけがを負ったとのこと。またこのケースから見つかったタイプ打ちのメモには、VR技術を使ったメタバースに注力するMeta(Facebook)のマーク・ザッカーバーグCEOを標的とする内容とともに、VRの研究を中止しなければ大学の研究施設に損害を及ぼすと脅迫する文が記されていたと伝えられている。

しかし、AP通信が情報筋から得た情報として報じたところでは、この問題の調査にあたっている連邦政府当局者はデュハイム氏の証言内容に矛盾があることに気づき、さらに負傷した傷が一般的に爆発物で受ける傷には見えないとの考えを示しているという。Boston Globeも、爆発の際にケースから出てきたというメモが、損傷もなくきれいに折りたたまれた状態であることを指摘している。しかしデュハイム氏はGlobe紙に対して自作自演を否定し、犯人の逮捕を求めている。

なにやら事件は思わぬ方向に進みそうな気配だが、その舞台になってしまったノースイースタン大学は、翌日から通常どおりの授業を再開した。大学の学長は複数の法執行機関によってキャンパスの安全が確認されたと声明で述べ、さらに前夜に発生した出来事について不安を覚えたり相談したい学生のためにサポートワーカーを待機させているとしている。

ちなみにボストンといえば、2013年に死者3人、負傷者282人を出したボストンマラソン爆弾テロ事件が知られている。

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