ただし誤差範囲は11時間ほどあります
NASAのスウィフト宇宙望遠鏡、日本時間11月4日午後5時半ごろ再突入へ

NASAのSwift宇宙望遠鏡(Neil Gehrels Swift Observatory)は、米国東部時間11月4日午前3時30分ごろ(日本時間では同日午後5時30分ごろ)に大気圏に再突入する見込みだ。
ただし、この予測には「11時間の不確実性」があるとされ、実際の再突入時刻は予測から大きく前後する可能性がある。
Swiftは2004年11月20日に打ち上げられた。当初の運用期間は2年の計画だったが、NASAはその後も継続して宇宙望遠鏡を運用し、最終的に21年11か月にわたり遠い宇宙から届くガンマ線バーストを2000回以上、超新星爆発を1400回以上観測してきた。
さらにNASAによると、Swiftはブラックホールによって引き裂かれる星々や、活動銀河の観測、全天X線サーベイ、小惑星や彗星の研究など、多岐にわたる活動がSwiftによって行われてきた。また同宇宙望遠鏡の観測データは、約7000件の科学論文に貢献したとのことだ。
しかし2025年、Swiftは軌道が低下し、運用を続けるにはより高い軌道までこの宇宙望遠鏡を押し上げる必要があることが判明した。
その後、NASAは「Swift Boost Mission」と名付けられた軌道押し上げミッションを計画。民間の宇宙企業Katalyst Space Technologiesと契約した。同社はわずか8か月でこの計画を遂行するための宇宙機「LINK」を建造し、2026年7月3日に打ち上げた。
ところがLINKは、打ち上げには成功したものの宇宙望遠鏡とのランデブーに向かう段階で姿勢制御系統に不具合が生じスピン状態に陥ってしまった。最終的にNASAはLINKによるSwiftの軌道押し上げを断念した。
NASAは10月20日、軌道が地球上空275kmまで低下したSwiftをセーフモードに移行して運用を終了、その後は大気圏への再突入を待つ状態となっている。
なお、重さ約1500kgのSwiftは、再突入によってその大半が燃え尽きるとされているが、一部の残骸が地上に到達する可能性もゼロではない。ただ、落下範囲点は北緯20.6度から南緯20.6度の間(ほとんどが海)とされ、地球上の誰かに危害が及ぶ可能性は約1/2100と非常に低いとのことだ。NASAは再突入を監視し、随時予測を更新するとしている。
ちなみに、再突入で燃え残る可能性があるのは、6つの姿勢制御用リアクションホイールや望遠鏡に用いられたレンズや鏡と考えられる。しかし実際には、それらは小さな破片に分解され、宇宙望遠鏡の部品だと認識できる形では残らないと専門家は述べている。
