全額補助を受けるのは意外と厳しい
Google、従業員のオフィス復帰のため電動スクーターを提供
世界の一部で新型コロナ禍が落ち着きを見せているなか、Googleは従業員をリモートワークから対面式のオフィス勤務に戻そうとしている。その一環として、従業員の通勤を助けるために電動スクーターを提供していると報じられている。
テックメディアThe Vergeによると、Googleは電動スクーターメーカーのUnagiと提携し、新プログラム「Ride Scoot」を開始したとのこと。本プログラムは、Unagiの電動スクーターが使えるサブスクリプション(定額サービス)費用が払い戻されるというものだ。提供される「Model One」は、最高時速20マイル(約32km)、航続距離15.5マイル(約24km)の軽量折りたたみスクーターで、小売価格は990ドルである。
このプログラムは、直接的には従業員の通勤を助けるか、あるいは最寄りのバス停(Googleは従業員に無料のシャトルバスサービスを提供している)に行くことを支援するものだ。
しかしUnagiの創業者兼CEOのDavid Hyman氏は、Googleも「従業員の間に不安がある」ことは認識しており、在宅勤務に慣れた彼らにとって「オフィスに戻る際の体験を向上させるために、できる限りのことをしようとしている」と語っている。本当の目的はオフィス勤務への抵抗を減らすことにある、というわけだ。
また、従業員が月額利用全額の払い戻しを受けるには、月に最低9回の通勤にスクーターを利用する必要があるという。ただスクーターをプレゼントするのではない、職場に戻ってこいというGoogleの強いメッセージが窺えるようだ。
Unagiは米国の一部の都市で、これと同様の「50ドルの登録料と月額49ドル」でModel Oneを利用できるサービスを提供している。日本でも道路交通法が改正され、電動キックボードなどの公道での使用は敷居が下がったこともあり、米国に倣う動きが活発化していくかもしれない。
- Source: The Verge