連邦検事は「我々にとってこれは国家安全保障の問題」とも述べています
OpenAIの幹部用会議室から盗聴器みつかる。サウジ出身の従業員が逮捕、訴追

米国の連邦検察当局は、現地時間10月13日OpenAIの役員会議室内音声を無線送信する装置を設置、またその音声を傍受・録音する機材を所持していたとして、同社従業員を逮捕・訴追したと発表した。
検察当局によるとサウジアラビア国籍のアブドゥルラフマン・アルフォザン容疑者は、昨年7月からエンジニアとしてOpenAIで働いていたという。
9月30日にOpenAIの別の従業員によって発見された問題の装置は、機密性の高い技術情報、商業情報、戦略情報に関する協議などが行われる経営幹部用会議室の、テレビ背面のUSBポートに接続され、トイレットペーパーで隠されていたという。

OpenAIは調査の結果、この装置が9月28日ごろに設置されたと判断した。また、装置内のデータは暗号化されていたという。
アルフォザン容疑者は10月5日にOpenAI社内の別室にバッグをしばらく置いたままにしていたとされる。そして、それを発見した同社の警備員が中身をあらためたところ、容疑者の身分証明書や財布とともに不審な機材が見つかった。
その後の調べでは、同社内の監視カメラ映像に、複数の日にわたって立ち入りを許可されていない会議室の近くにいるアルフォザン容疑者が映っていたことが判明した。
さらに、アルフォザン容疑者はこの盗聴ツールを設置する前に、業務管理ツールを使ってOpenAIの建物の住所、会議室、会議室の収容人数、カレンダー、さらには経営陣や外部パートナーとの会議の場所について下調べをしていたと訴状には記されている。
また当局は、容疑者の配偶者に関連付けられたAIチャットボットの使用履歴から、遠隔録音装置の作り方や設置方法、隠蔽方法、遠隔からのアクセス方法、SDカードに記録したデータの暗号化方法などを尋ねていたことを確認した。
OpenAIは「現時点では、この人物がモデルの重み、ソースコード、または顧客データに不正にアクセスしたり、持ち出したりした形跡はありません。当該従業員は解雇されました」とXへの投稿で述べている。

アルフォザン容疑者は10月13日に法廷に初出廷した。もし有罪判決を受けた場合は、連邦刑務所での最長5年の懲役、25万ドルの罰金、そして3年間の保護観察処分が科される可能性があるとのことだ。次回の審理は10月19日に予定されている。
