この機能を使うには実際のゲーム機上でゲームを起動する必要があります
Xbox、ディスクを入れると「ダウンロード版」がもらえる新機能。8月末から一部ユーザーでテスト開始

マイクロソフトは、自社のゲーム機であるXbox Series X|S用のディスク版ゲームにデジタル版としてもプレイ可能になる利用権を付与し、プレイヤーのデジタルライブラリーに追加する新機能を正式に発表した。
今年7月、ソニーは2028年1月以降の新作PlayStationゲームについて、ディスク版を製造しないと発表した。その発表を受け、数年後には登場が予想される次世代ゲーム機ではディスクドライブがなくなり、プレイヤーが購入した過去の物理ディスクゲームがプレイできなくなると懸念する声が一部であがっている。
これに対し、マイクロソフトは7月にディスクからデジタルへの変換機能がテスト中だと報じられたのち、8月上旬にXboxのパブリッシャー向け情報がリークした際に、この新機能が8月中にも提供開始予定であることが明らかになっていた。
Xboxの次世代担当副社長ジェイソン・ロナルド氏は、正式発表となったこの新機能について、ハード世代や配信形態の変化を経て、長年をかけてプレイヤーが築いてきたゲームライブラリーを移行しやすくする施策だと説明した。そして、ゲームに関する技術や端末が変わっても、プレイヤーが所有するゲームにアクセスし続けられる環境づくりを目指す、ゲーム保存の一環でもあると強調している。
本プログラムは、まずはXbox Insiderプログラム向けに、2026年8月31日(現地時間)より開始となる。しかし、一般提供の時期はまだ発表されていない。
Xbox Insiderとは、プレイヤーが最新のXboxのアップデートや開発中の機能を試し、マイクロソフトにフィードバックして協力できるプログラムのことで、希望者はXbox Series X|S、Xbox One、またはWindows PCの「Xbox Insider Hub」アプリを通じて参加することが可能だ。
マイクロソフトのXbox Wireブログへの投稿によると、Xbox OneおよびXbox Series X向けディスク版ゲームの大半が、デジタルへの変換に対応する予定とのことだ。まずは数千タイトルから始まり、以後も追加していく方針だという。
ディスク版にデジタル利用権を与える手順は、次の通りとなる。
1.対応するゲームディスクをXbox OneまたはXbox Series Xへ挿入する
2.そのゲームを起動する
3.デジタル利用権を取得し、アカウントのデジタルライブラリーに紐付ける
つまり、単にゲームディスクを挿すだけでなく、対応する本体で実際にゲームを起動することがデジタル版の利用権を取得する条件になるとみられる。
デジタル利用権を取得すると、プレイヤーはPlay AnywhereやXbox Cloud Gamingといったデジタル版限定の機能を利用できるようになる(そのゲームが対応している場合のみ)。またデジタル利用権を取得した後も、物理ディスクはこれまで通り使用できる。
ただし、デジタルの利用権を取得した後はディスクを本体に入れておく必要はなくなるものの、ディスクはデジタルの利用権に紐付けられる。そのため、たとえば友人とゲームディスクを交換したり、別のXboxプロフィールにログインしてディスク版ゲームをプレイしようとした場合、アカウント間でデジタル版の利用権も引き継がれることになる。またこの新機能は、少なくとも提供開始当初はXbox 360と初代Xboxのゲームに対応しない。
PlayStation同様、次世代のXbox(コードネーム:Project Helix)にディスクドライブが搭載される可能性は低いと予想されている。そのため、この新機能はすでに多くのゲームをディスク版で購入してきたプレイヤーに、次世代機でもそれらをプレイできる道を提供するものとして歓迎されるはずだ。
この新機能は、Xboxの新CEOに就任したアシャ・シャルマ氏が打ち出した新たな戦略方針のもとで行われた最新の発表である。同氏は「Xboxの復活」への投資を重視しており、その計画にはXbox独占タイトルへの再注力や、『Halo』『Gears of War』といった大型フランチャイズへの注力が含まれている。
