有機EL画面と改良されたコントローラーは魅力

ASUS、ROG20周年記念の「Xbox Ally X20」を10月海外発売。日本取り扱いも発表

多根清史

Image:ASUS

ASUSは6月、携帯ゲーミングPC「ROG Xbox Ally X20」を発表していた。これは発売済みのROG Xbox Ally Xをベースとする特別エディションであり、プロセッサー、メモリ、SSDの構成を引き継ぎつつ、ディスプレイやコントローラー部分、外観などを刷新したものだ。そうした各種の仕様は公表されながらも、発売時期や価格は明らかにされていなかった。

そして8月25日(現地時間)、ASUSは海外での価格を公式発表し、予約注文を開始した。単体の米国価格は1299ドル、ゲーミングARグラスとアクセサリーの同梱版は2499ドルで、10月15日発売となる。日本でも10月中旬以降の取り扱いが予告されているが、価格については「2026年9月下旬以降に公開予定のプレスリリース」で公表するとされている。

このROG Xbox Ally X20は、搭載プロセッサーが「Ryzen AI Z2 Extreme」、メモリは24GB、内蔵SSDは1TBである。これらの仕様は、ROG Xbox Ally Xと同じである。

大きな違いは、まずディスプレイである。従来の7インチIPSパネルから7.4インチOLEDへ刷新され、解像度は1080pのままだが、VRRは30〜120Hzに対応した。さらに最大輝度1400ニトとなった。

画面は標準モデルの最大500ニトから大幅に明るくなり、VRRの下限も48Hzから30Hzへ引き下げられている。これにより、48fpsを維持できないような負荷の高いゲームでも、表示のティアリングやカクつきを抑えやすくなる可能性がある。

本体デザインには内部パーツが見える半透明ブラックのシェルを採用し、冷却ファンなどの内部にゴールドのアクセントを施した仕様である。

さらにコントローラー部分にも改良が施され、スティックは磁気式のTMRセンサー採用スティックに変更。ASUSは、ドリフトを抑え、デッドゾーンを3%まで狭めたほか、斜め入力の感度を高め、4方向への意図しないスナッピングを抑える新アルゴリズムを採用したとしている。ほか、4方向/8方向を切り替えられる可変式D-Pad、再設計したABXYボタンやグリップ、バンパー/インパルストリガーを備える。

そしてバンドル版は、ROG XREAL R1 Edition 20 ARグラス、dbrand製Killswitch(ハードカバー)、68Wアダプター、ペリカン製のプロテクターケースなどを同梱する。

今回の発表で注目すべきは、ROG Xbox Ally X20が単体販売されることだ。6月の発表ではARグラスとのバンドルが前面に出ていたが、今回、単体版の販売も正式に明らかになった。とくにARグラスなどを必要としないゲーマーにとって、初期費用を大きく抑えられる選択肢となる。日本向けの公式リリースでも、単体版を提供することが明記されている。

単体版の1299ドルという価格は、ROG Xbox Ally Xの999.99ドルより約300ドル高い。ROG Xbox Ally Xの国内価格は16万9800円(税込)であり、単純換算では1ドル当たり約170円に相当する。同じ水準で換算すれば、1299ドルは約22万円となる。この価格に、有機EL画面や改良されたコントローラーの価値を見いだすかは、ゲーマーによって判断が分かれるかもしれない。