MicronのCEOはアップル嫌い?
アップルの中国メモリ調達、Micronが阻止へ。トランプ政権は板挟み

アップルが、中国のCXMTやYMTC製メモリの調達を進めようとする動きを、Micronが阻止しようとしているとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じている。
AIデータセンター需要の急拡大によるメモリ不足と価格高騰を受け、アップルはiPadやMacなどを一斉値上げし注目を集めた。なお、日本ではiPhoneも値上げされたが、米国価格は据え置かれており、円安を反映した措置とみられる。
そして6月末には、アップルが国防総省のブラックリストに掲載された中国企業からメモリを調達するため、ホワイトハウスに働きかけているとの報道があった。今回のWSJ報道は、その続報にあたる。
アップルは、中国企業からのメモリ調達が実現すれば世界的なメモリチップ不足が緩和され、米国の消費者向け価格も引き下げられると主張しているという。一方で、Micronのサンジェイ・メロートラCEOらは、ラトニック商務長官や政権関係者に対し、そのような措置は、中国が米国の鉄鋼業や製造業に与えたような打撃を国内産業にもたらす可能性があると警告しているとのことだ。
さらにWSJは、アップルのこれまでの調達手法も交渉を難航させていると伝えている。アップルはメモリをはじめとする半導体について、複数のサプライヤーを競わせて調達価格を極限まで引き下げる戦略を続けてきた。そのため、メロートラCEOやMicron幹部の間には「悪感情」が積み重なってきたという。とくにメロートラCEOは、SanDiskに在籍していた頃からアップルとの確執が続いており、当時は同社の担当者との面会自体を避けていたとされる。
アップルは、米国外向け製品についてCXMTとの協業に強い関心を示しているとみられている。今月初めにはFinancial Timesが、同社がCXMT製DRAMチップのテストを進めていると報じた。またBloombergは、アップルが中国企業からの調達に成功した場合、その主な用途は中国で販売する製品向けになるとの見方を伝えている。
仮にアップルがMicronから高値でメモリを調達せざるを得なくなり、そのコスト増がiPhoneなどの製品価格に転嫁されれば、最終的な負担を背負うのは消費者である。両社の対立のしわ寄せを受ける形であり、割り切れない思いを抱くユーザーは少なくないだろう。
- Source: The Wall Street Journal
- via: Wccftech
