ポルシェデザインモデルも発表
世界初の衛星通信対応スマートフォン。HUAWEI、「Mate 50」シリーズ発表
HUAWEIは9月6日、衛星テキストメッセージをサポートするスマートフォン「HUAWEI Mate 50」「HUAWEI Mate 50 Pro」を中国で発表した。衛星通信機能はiPhone 14シリーズへの搭載も噂されているが、世界初はこれらのモデルということになる。
衛星通信機能では、地上でキャリアネットワークに接続できない場合でも、中国の測位衛星システムである「北斗」を利用し、緊急時にテキストメッセージや位置情報を送信することが可能となる。HUAWEIの説明によると、送信のみで受信はできないとのことだ。
HUAWEI Mate 50は6.7インチ(2,700×1,224/90Hz)、Mate 50 Proは6.74インチ(2,616×1,212/120Hz)の有機ELディスプレイで、SoCはどちらも「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。ただしHUAWEIは米国からの制裁により5G通信技術を利用できないため、搭載するSnapdragon 8+ Gen 1も5Gに対応しない4G版となっている。
HUAWEIスマートフォン最大の特徴ともなっているカメラだが、Mate 50/50 Proでは、7月に発表した自社モバイルイメージングブランド「XMAGE」を初搭載した。HUAWEIは長らくLeicaとパートナーシップを結んでいたが、2022年3月に契約を解消。Leicaは現在、Xiaomiとパートナーシップを結んでいる。
Mate 50のカメラは、5,000万画素のメイン、1,300万画素の超広角、1,200万画素のペリスコープ望遠(光学5倍ズーム)という3眼構成。Mate 50 Proは、5,000万画素のメイン、1,300万画素の超広角、6,400万画素のペリスコープ望遠(光学3.5倍ズーム)という構成だ。どちらもメインカメラはF1.4~F4 の可変絞りに対応している。
フロントカメラはともに1,300万画素だが、Mate 50 Proのみ3D顔認証に対応している。そのほかの仕様としては、Mate 50はストレージが128GB/256GB/512GBでバッテリー容量が4,460mAh。Mate 50 Proは256GB/512GBで4,700mAhとなる。どちらも最大50Wのワイヤレス充電に対応するほか、IP68相当の防水防塵機能を備えている。
なお、ポルシェデザインとのコラボモデル「Mate 50 RS」も発表されている。仕様自体はMate 50 Proに準じているが、デザインはオリジナル仕様だ。
価格はMate 50が4,999元(約10万3000円)、Mate 50 Proが6,799元(約14万円)から。Mate 50 RSは1万2999元(約26万8000円)で、中国では9月21日に発売となる。なお、いまのところ中国外での発売に関しては言及されていない。