工事中エリアを認識できません

自動運転車が高速道路の工事現場に減速せず突っ込む問題、Waymoが3871台リコール

Munenori Taniguchi

Image:Waymo

Google傘下の自動運転技術開発部門Waymoは、2020年にアリゾナ州フェニックスで無人自動運転配車サービスを開始し、現在では11都市(Uber・Lyftとの提携含む)で同サービスを展開するに至っている。

その自動運転技術も年々進化を続け、最近では日本でのテスト走行も開始している。ただ、それでもまだ自動運転には不得手なシチュエーションがあることがわかっている。

最近の例では、大雨で道路が冠水してしまっているところに派手に突っ込み、立ち往生する姿がSNSを通じて世界に発信された。

それ以前には、救急車や消防車など緊急通行車両の警告灯を正しく認識できず、道路端に停止しているそれらの車両に接触してしまう問題や、スクールバスの横を通過する際に徐行する義務を守らないといった問題も話題になった。

そして、今回そのWaymoに新たに見つかったのは、ハイウェイ走行中に、前方にある工事現場エリアを正しく認識できず、ノーブレーキで突っ込むという非常に危険な問題だ。

米国道路交通安全局(NHTSA)にWaymoが提出した書類によると、4月にフェニックスで6件、5月にサンフランシスコ・ベイエリアで7件の計13件が相次ぎ報告されたこの問題では「自動運転車が高速道路の他の危険を回避することを不適切に優先したり、工事区域を認識できなかったりする」とされ、「工事エリアに高速度のまま進入して走行する可能性がある」と説明されている。

Waymoは昨年11月よりハイウェイルート案内機能を追加した。しかしそれから半年を過ぎた今年5月、ベイエリア、ロサンゼルス、マイアミ、フェニックスで突然、ハイウェイ走行を避けるようになったことが報じられた。Waymoは後にそれが意図的なものとを認めたが、理由についてはほとんど説明しなかった。

いま思えば、それが上記の問題への応急的な対応だったのかもしれない。現在、Waymoはこのリコール問題の解決に取り組んでおり、修正された自動運転ソフトウェアの配布・適用が完了するまでは、ハイウェイの運行は取りやめるとしている。

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